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(10)海員学校(説明)

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「高卒(同等)の種類と取り方」は1996年発行の『定時制・通信制高校と大検の活用』に書いたものです。今日でも有効ですが一部は古くなっています。全体を調べなおすことはできませんのでこのまま転載いたします。〔2012年9月21日〕
学校・支援団体の解説構造の「学校関連」

海員学校

①諸官庁設置学校ってなんだ?

諸官庁設置学校という耳慣れないけど、たとえば、気象大学校、防衛医科大学校、航空保安大学校、衆議院速記者養成所……なんていう名前は聞いたことがあるかもしれないね。
それが、諸官庁設置学校。
文部省の管轄ではないけれど、運輸省など国の機関が運営する、国立の仕事の学校だ。
教育内容は、専門学校みたいな感じで、将来の職業直結の内容を学ぶ。
入学=就職(学生だけど身分は公務員)の学校も多い。
諸官庁設置学校は国立だから、学費はとっても安い。
安いどころか、授業料無料で「学生は職員と見なし、給与(学生手当)を支給」という学校も少なくない。
ただし、入学の倍率の高いところもあるし、ほとんどの学校は高卒(大卒)以上が入学の条件だから、公共職業訓練校ほどは入りやすくないのも事実。
21ある諸官庁設置学校のなかで、唯一中卒で入学できるのが、これから説明する海員学校だ。

②海員学校ってどんな学校?

運輸省が設置する全寮制の学校で、本科・専修科・司ちゅう事務科の3学科、全国に8校ある。
教育内容は、船舶の乗組員(船員)養成で、船の運転方法とか航路の決め方なんかを勉強する。
卒業後は「高卒同等の資格+船舶業務に関係する資格」を得て、一般企業(海運会社など)に就職する人が多い(入学=運輸省職員ではない)。
中卒で入れるのは、海員学校の本科。
全国に6校ある全寮制・3年制の学科で、募集人員は全国で220名(男女不問)。卒業時には4級海技士(航行士および機関士)の資格と、大学入学資格(高卒同等資格)が取得できる。
海員学校本科は、高卒同等の資格は取れるけど、船に興味のない人やそれを仕事にする気のない人には向かない学校だから、「高卒の資格が取れる」だけの理由では選択できない。
入学方法は、新入学(再入学)のみ。中卒(見込み)の学歴のある15歳以上19歳未満の人に受験資格がある。
入学試験は中卒程度の国語・数学・英語の筆記試験と、身体検査。筆記試験に合格しても、身体検査に合格しないと入学できないので、必要な身体条件(身長や視力など)について、事前に各校に問い合わせておいたほうがいい。
入試は、毎年2月中旬。
全学校で一斉に実施される。試験場は、学校ごとに全国4~8か所設置される。
費用については、受験料・入学金・寮費は無料で、学費と食費合わせて年40万円程度。教科書代は半分程度の補助がある。
年額25万円程度の奨学金も受けられる。
以上が、高卒および高卒同等資格を取得する方法のすべてとなる。
もちろん、これらの具体的なケース、特に制度が組み合わさる場合は複雑になり、ケースも多様になるので、個々には言及できないところもあった。
制度は不完全なところもあるけれど、それ以上にその制度自体が知られていない。
そして最大の問題は、全日制高校以外には関心を持たず、単に補足手段や亜流とみなしている教師が多数をしめていることかもしれない。
これらの制度、特に大検はもっと利用してほしいと思う。

(1)高校卒業資格の意味(説明)
(2)定時制高校(説明)
(3)単位制高校(説明)
(4)通信制高校(説明)
(5)大検(大学入学資格検定)(説明)
(6)全日制高校(説明)
(7)盲学校・聾学校・養護学校高等部(説明)
(8)外国の学校(説明)
(9)高等専修学校(専修学校高等課程)(説明)
(10)海員学校(説明)

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