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カテゴリ:愛知県(地域)

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放課後児童クラブをどうするのか、外国人の児童生徒のサポートをどうするのか。市町村とも連携して取り組みたい。<br>
 
放課後児童クラブをどうするのか、外国人の児童生徒のサポートをどうするのか。市町村とも連携して取り組みたい。<br>
 
〔2016年6月22日・貧困ネット、平成28(2016)年6月14日 中日新聞 朝刊県内総合版〕 <br>  
 
〔2016年6月22日・貧困ネット、平成28(2016)年6月14日 中日新聞 朝刊県内総合版〕 <br>  
 
  
 
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2016年7月1日 (金) 07:15時点における版

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周辺ニュース

脱貧困 子の貧困率調査 正式発表 3万5000人抽出 県、12月調査票配布
【愛知県】大村秀章知事は十三日の定例会見で、名古屋市を含む県内全域の小中学生家庭三万五千人を対象に生活実態を調査し、全体に占める困窮層の割合を示す「子どもの相対的貧困率」を算出すると発表した。
調査結果は二〇一七年度以降の施策に生かす。
「生まれ育った環境に子どもの人生が左右されない」社会の実現に向け、知事は、自身の家庭事情も打ち明けた。
小学一年は保護者だけ、小学五年と中学二年は子どもと保護者に十二月、学校を通じ、調査票を配る。
この三学年を選んだ理由は、小一は「経済的な格差の影響がそれほどない」、小五は「塾に通うなど影響が出始める」、中二は「進路を考え始める」ため。
子どもと保護者計三万五千人は無作為抽出するが、全対象者の一割に相当する。
一七年三月に集計結果を公表し、市町村にもデータを提供する。
知事によると、必要な経費は五、六千万円ほど。有識者らによる検討会議を二十八日に立ち上げ、尋ねる内容や分析方法、具体的な支援策を協議する。
委員には後藤澄江日本福祉大教授や、名古屋市副市長を五月に退任した岩城正光弁護士らが就く。
岩城弁護士を登用する理由を、知事は「虐待や貧困など、子どもの問題にライフワーク的に取り組んでいる。調査対象の三割は名古屋市民。その責任者としても活躍した」と説明した。
子どもの貧困率は、標準的世帯の年間可処分所得の半分(二〇一三年調査で一人当たり約百二十二万円)未満で暮らす十八歳未満の割合。
厚生労働省が三年に一度抽出調査しているが、地域別のデータは公表されず、地域別の対策が講じられないと指摘されていた。
都道府県や政令市では沖縄県しか独自に調査をしていないことが、本紙の調べで明らかになっている。
知事会見要旨  世代またぎ連鎖させない
子どもの貧困問題は身につまされる。人ごとではない。
父親は大工で、日当いくらで仕事する職人。わが家は間違いなく貧困家庭だった。
長男の私を含め男三人を大学まで行かせてもらえたのは、高度経済成長だったから。
兼業農家だったし、両親の健康にも恵まれた。
たまたま大学を出て、仕事ができるのは運が良かった。いい時代だった。
バブルがはじけ、職人の人件費は二十年前より安いぐらい。今なら、三人を大学へ出せなかっただろう。
なにかがちょっと違っていたら、私は異なる人生を送っていたと思う。
そのことに思いをはせると、子どもの人生が、ばくちのように左右される社会であってはならないのではないか。
すべての人に平等にチャンスが与えられる社会であってほしい。貧困を世代にまたがって連鎖させないことに、多くの県民が共感し、支援してもらえればと願う。
県の貧困率は全国平均より低くなると予想される。
ただ、貧困にある子どもは確実に存在する。どこにフォーカスを当てた施策を打つべきか。実態を把握することで、地域ごとの対策もきめ細かくできる。
検討会議には具体的な支援策も提言していただくが、授業料免除や就学支援に加え、どんなことができるのか。
放課後児童クラブをどうするのか、外国人の児童生徒のサポートをどうするのか。市町村とも連携して取り組みたい。
〔2016年6月22日・貧困ネット、平成28(2016)年6月14日 中日新聞 朝刊県内総合版〕 
  

周辺ニュース

児童虐待:昨年度相談、過去最多 「心理的」半数占め 名古屋市、児相新設へ /愛知 県は昨年度、県内の名古屋市を除く10カ所の児童相談所に寄せられた虐待相談件数が3726件に上り、6年連続で過去最多を更新したと発表した。
前年度に比べ538件増えており、県児童家庭課は「子どもに直接危害が加わる虐待は減る傾向だが、心理的な虐待が増え、警察からの通報が増加している」と指摘している。
同課のまとめによると、虐待相談のうち、子どもに対する暴言や家庭内暴力(DV)を見せるなどの「心理的虐待」が1842件(49・4%)と前年度に引き続き最多となり、暴行を加える「身体的虐待」が1225件(32・9%)で、育児放棄などの「ネグレクト」が596件(16%)となっている。
心理的虐待が虐待相談の半数を占めるのは1990年の統計開始以来初めて。
虐待の通報経路は「警察・家裁」が2016件と過去最多で、DVの通報で急行した警察官が面前の子どもも心理的虐待を受けたと判断し通報する事例が増えているという。
虐待相談件数の9割は、在宅での助言や指導などにとどまり、一時保護が必要な深刻な事態が占める割合は23・5%と前年度より2・7ポイント低下した。
これは相談の総数が増えた結果で、一時保護の事例が減ったわけではない。
実際、子どもの安全確保のために一時保護した事例は877件と、前年度より43件増えた。
一方、名古屋市でも昨年度、市内2カ所の児童相談所に寄せられた虐待相談件数が2362件と、5年連続で過去最多になったと発表。
前年度に比べ20%増えており、市は2018年度をめどに3カ所目の児童相談所を新設する計画だ。
種類別で最多は、心理的虐待1287件(全体の54・5%)。ネグレクト541件(22・9%)、身体的虐待511件(21・6%)と続く。
相談経路の最多は、警察1278件(54・1%)。近隣知人261件(11%)で、市では通報制度が浸透しつつあるとみている。
市では今年度から専従弁護士2人を配置しており、児童を一時保護する場合に保護者から「しつけだ」と抗議される事例を想定し、法的根拠に基づく対応を進めている。
〔2016年6月14日・貧困ネット、平成28(2016)年6月9日 毎日新聞 地方版〕 
  

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