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脳神経系の学習ノート(6)
〔『記憶のメカニズム』高木貞敬、岩波新書、1976年〕
〔2011年春⇒2011年12月〕
「Ⅷ記憶の痕跡は脳のどこにできるか」の章。
この章の中の日本語の発音とパトス的なロゴスの理解については既に書きました
〔⇒「139-日本人の精神文化を支えた聴覚機能 」〕。
その部分は除きます。
(1)大脳皮質がこの章の中心部分を占めるようです。知覚神経系や運動神経系後ものを覚える(記銘)のに重大な働きを持つ(137ページ)。
大脳は左右に分かれ、脳梁(のうりょう)で結ばれる。脳梁は神経線維が多数存在する(142ページ)。
左右の脳の働き=「発達程度の低いネコでは両半球はまったく対等に働くが、サルではヒトに近づき、ヒトでは発達した結果、その機能があまりにも多くなり、左右の大脳半球が別々に働きを分担せざるをえなくなったのであろう」(144ページ)。
(2)このあと頭頂葉=後頭の上部、前頭葉、側頭葉および連合領などの大脳各部分に記憶がどのように関係するのかの実験による証明が紹介される。
ブロードマンの脳地図が説明に利用される。
(3)到達している考え方
「記憶は脳のなかのどこか1個所に貯えられているのではなく、第1次、第2次感覚領や運動領、連合領、古い脳などいくつかの領野にわたって広く貯えられていて、それらは神経線維によって有機的に結合されていろいろな内容の記憶を構成している」(151ページ)。
『記憶のメカニズム』(高木貞敬)のまとめ
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