お答え:居場所にくる人の状態を認めそこからの出発が支援ですー松田武己
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2013年12月16日 (月) 15:20時点における版
居場所にくる人の状態を認めそこからの出発が支援ですー松田武己
〔質問158〕居場所ではどう支援をしていますか
(8)居場所での支援のしかた
居場所初心者と思える人に声をかけるようにしているのですが、
これは「指導をしすぎないという点からどうですか?」という意見を聞きました。
〔お答え158〕居場所にくる人の状態を認めそこからの出発が支援です
不登校情報センターの玄関ドアを開けられずに帰った人がいます。
何度かそれを繰り返した後、ようやく中に入ってきたと後になって話してくれました。
はじめは親と一緒に来る人もいます。
何かのきっかけが欲しいと考えた人がまず電話をしようと考えます。
そして電話をする時点で似たことはより多く生まれています。
電話をしようとして躊躇し、結局電話をしないまま時間がすぎる人です。
そういう事態を超えて、ようやく居場所に入ってくるのです。
居場所に入ってきたらそれで終了ということはありません。
そこにもテーマがあります。
それを解決するのは基本的には当事者の仕事であって、支援者の仕事ではありません。
こういうことがわかっていれば支援者は何をするのか・しないのかがはっきりします。
「何もしなくてもいいからそこに座っているのがいまのあなたの課題ですよ」ということになります。
そう言われてもそれができる人ばかりではありません。
この課題を超えるのはたいへんであり、支援者が話しかけます。
たぶん少し安心でしょう。
当事者の状態によってはそういうことは役立つはずです。
それを否定的に考えなくてもいいでしょう。
以上は、2013年1月20日に愛知県武豊町での講演とその後に参加者からの質問に答えたことです。
全部で10項目あります。「不登校・引きこもり質問コーナー」に〔質問151〕~〔質問160〕として回答に加えます。
タイトルを他のこのコーナーの他のものと近づけるように変えました。
新しいタイトル名で次のようになります。
(質問151)お答え:子どもがしていることをやめさせるのではなく伸ばすー松田武己
(質問152)お答え:分担して作業し共通の広報等を応援するー松田武己
(質問153)お答え:能力差よりも関心の違いを生かすつもりー松田武己
(質問154)お答え:ゲームをやめさせるのではなく別の関わり方を持ち込むー松田武己
(質問155)お答え:成果を急がず信頼関係をつくるのが出発ー松田武己
(質問156)お答え:個人ができそうなことを始めSOHO共同体をめざすー松田武己
(質問157)お答え:医師との協力は望むが方法はその経過等によりますー松田武己
(質問158)お答え:居場所にくる人の状態を認めそこからの出発が支援ですー松田武己
(質問159)お答え:不登校親の会も少しずつ変化してきていますー松田武己
(質問160)お答え:オーソドックスな活動が波及しやすいのでは?ー松田武己
講演「長期化する引きこもり支援活動」
回答者と所属団体
松田武己・不登校情報センター相談室