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お答え:オーソドックスな活動が波及しやすいのでは?ー松田武己

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オーソドックスな活動が波及しやすいのでは?ー松田武己

〔質問160〕なでしこ会の活動の特徴をどうみるか 
(10)なでしこ会(愛知県の引きこもりの親の会)の優れている点は? 
〔お答え160〕オーソドックスな活動なので波及しやすいのでは?
(これは質問への回答ではなく、松田の感想です)。
①親の会のメンバー、フリースペースに来る当事者をスペースのスタッフとして役割分担をしている点は不登校情報センターにはありません。
おそらくなでしこ会の方法がオーソドックスなものではないかと思います。
②行政機関、厚生労働省に直接に働きかけ、厚生労働省には会員が多数の署名を集めて回答を引き出しました(署名は7000人からと聞きました?)。
その後の愛知県からの活動への助成金を引き出している経験はおそるべき成果です。
今回も武豊町社会福祉協議会との協力もそれが継続していくように感じます。
それは引きこもりだけではなく、福祉行政のいろいろな方向に当事者と家族を参加させていく過程になっていくものと思います。
これがオーソドックスか活動スタイルから生まれるものです。
親の会としてここまでの到達は相当にレベルが高いと思います。
③バンドを結成した青年が居場所に集まる人たち中心であるのも新しい可能性を感じさせます。
引きこもり経験者が安心して自己表現することは、それぞれの可能性を広げていく条件になります。
そうとうにうらやましいことです。
④振り返って思うに不登校情報センターが活動を広げられた条件は特殊でした。
私の職業が情報提供であり、それが若者たちに受け入れられやすいパソコンを使うことであったことによります。
そういう特殊条件がないのが多くの親の会です。
オーソドックスな活動スタイルこそより波及効果を持ったものになると考えられます。

なでしこ会の講演と質疑
(質問151)お答え:子どもがしていることをやめさせるのではなく伸ばすー松田武己
(質問152)お答え:分担して作業し共通の広報等を応援するー松田武己
(質問153)お答え:能力差よりも関心の違いを生かすつもりー松田武己
(質問154)お答え:ゲームをやめさせるのではなく別の関わり方を持ち込むー松田武己
(質問155)お答え:成果を急がず信頼関係をつくるのが出発ー松田武己
(質問156)お答え:個人ができそうなことを始めSOHO共同体をめざすー松田武己
(質問157)お答え:医師との協力は望むが方法はその経過等によりますー松田武己
(質問158)お答え:居場所にくる人の状態を認めそこからの出発が支援ですー松田武己
(質問159)お答え:不登校親の会も少しずつ変化してきていますー松田武己
(質問160)お答え:オーソドックスな活動が波及しやすいのでは?ー松田武己
(質問161)お答え:当事者の仕事づくりを応援するー松田武己
(質問162)お答え:繊細な感覚を持っているが言葉化しづらいー松田武己
(質問163)お答え:選択的で了解的な訪問の方法ー松田武己
(質問164)お答え:親の会と子どもの外出の関係ー松田武己
(質問165)お答え:引きこもりが長期化し居場所に行けない人への対応ー松田武己
(質問166)お答え:居場所は管理的でなく学ぶ機会にするー松田武己
(質問167)お答え:教育的な方法で引きこもりに対応するー松田武己
講演「長期化する引きこもり支援活動」

回答者と所属団体
松田武己不登校情報センター相談室

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