お答え:個人ができそうなことを始めSOHO共同体をめざすー松田武己
個人ができそうなことを始めSOHO共同体をめざすー松田武己
〔質問156〕個人事業的なものにどんなことがありますか
(6)個人事業とSOHO
個人事業的なものが適していると私も思いますが、具体的には家庭教師、介護師以外にどんなものがありますか。
またSOHOとは何ですか。
〔お答え156〕個人ができそうなことを始めSOHO共同体をめざす
当然いろいろなタイプの人がいますし、置かれている環境条件による相当な違いがあります。
私が感じているのは引きこもり当事者の気質とか性格に関係していることだと思います。
職業的なことで個人事業になりそうなのはメイク、整体師などの対人サービスです。
カウンセラーや訪問サポートをする人もいます。
訪問と関係しますが外出援助役として居場所コーデイネーや将棋出前対戦者を希望している人がいます。
共通するのは相手が1人か少数のサービス業です。
これらはまだ実現しているとはいえません。
本人ができること、できそうなことを応援していくスタンスがいいのではないでしょうか。
SOHOというのはSmall Office Home Officeの頭文字で小さな事務所というほどの意味です。
初めはパソコンを使う家内事務をすることではなかったかと思います。
そうは言っても当事者が一人ひとり分断されている状態のSOHOは成り立たないと予想できます。
不登校情報センターでは、各人それぞれできそうなことを出しながら、発表会、交流会などを企画し、広報・営業活動をします。
初めから業務が軌道に乗ることはまず考えられませんから、場所を提供することもあります。
訪問活動をしていますからそのときに特技を生かして応援として始める形も想定しています。
これは集団的自立と個人の自立の内容と同じです。
SOHOを使う場合は、集団的自立を複数SOHOの共同という意味になるかもしれません。
それをどう呼ぶのかは後から考えればいいことですがイメージをつくるために採用したことばです。
以上は、2013年1月20日に愛知県武豊町での講演とその後に参加者からの質問に答えたことです。
全部で10項目あります。「不登校・引きこもり質問コーナー」に〔質問151〕~〔質問160〕として回答に加えます。
タイトルを他のこのコーナーの他のものと近づけるように変えました。
新しいタイトル名で次のようになります。
*なでしこ会の講演と質疑
(質問151)お答え:子どもがしていることをやめさせるのではなく伸ばすー松田武己
(質問152)お答え:分担して作業し共通の広報等を応援するー松田武己
(質問153)お答え:能力差よりも関心の違いを生かすつもりー松田武己
(質問154)お答え:ゲームをやめさせるのではなく別の関わり方を持ち込むー松田武己
(質問155)お答え:成果を急がず信頼関係をつくるのが出発ー松田武己
(質問156)お答え:個人ができそうなことを始めSOHO共同体をめざすー松田武己
(質問157)お答え:医師との協力は望むが方法はその経過等によりますー松田武己
(質問158)お答え:居場所にくる人の状態を認めそこからの出発が支援ですー松田武己
(質問159)お答え:不登校親の会も少しずつ変化してきていますー松田武己
(質問160)お答え:オーソドックスな活動が波及しやすいのでは?ー松田武己
(質問161)お答え:教育的な方法で引きこもりに対応するー松田武己
(質問162)お答え:居場所は管理的でなく学ぶ機会にするー松田武己
(質問163)お答え:引きこもりが長期化し居場所に行けない人への対応ー松田武己
(質問164)お答え:親の会と子どもの外出の関係ー松田武己
(質問165)お答え:選択的で了解的な訪問の方法ー松田武己
(質問166)お答え:繊細な感覚を持っているが言葉化しづらいー松田武己
(質問167)お答え:当事者の仕事づくりを応援するー松田武己
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講演「長期化する引きこもり支援活動」
回答者と所属団体
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