Center:146ー脳神経系の学習ノート(1)
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神経細胞を二ューロンという。「二ューロンが送り出す信号を“インパルス”という」(30ページ)。<br> | 神経細胞を二ューロンという。「二ューロンが送り出す信号を“インパルス”という」(30ページ)。<br> | ||
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免疫は「細胞の記憶であるとともに分子の記憶でもある…病気の抗原が体内にはいった時、細胞内皮系の細胞で抗体が作られる…抗原がはいったという情報はリボ核酸RNA…RNAは細胞の核のなかにあるDNAから“情報”を受けて、核膜をとおり原形質の中に出てきて、そこにあるリボゾームという構造の上で、アミノ酸を情報どおりに配列させ、特定のタンパク質を作る働きを分担している核酸のことである」(35ページ)。<br> | 免疫は「細胞の記憶であるとともに分子の記憶でもある…病気の抗原が体内にはいった時、細胞内皮系の細胞で抗体が作られる…抗原がはいったという情報はリボ核酸RNA…RNAは細胞の核のなかにあるDNAから“情報”を受けて、核膜をとおり原形質の中に出てきて、そこにあるリボゾームという構造の上で、アミノ酸を情報どおりに配列させ、特定のタンパク質を作る働きを分担している核酸のことである」(35ページ)。<br> | ||
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2019年1月1日 (火) 20:17時点における最新版
脳神経系の学習ノート(1)
〔『記憶のメカニズム』高木貞敬、岩波新書、1976年〕
〔2011年春⇒2011年11月3日に掲載〕
人間の脳神経系の成長発達における思春期から青年期前期における状況の把握をめざしたいのですが、本書は生理学・解剖学的な内容が主なもののようです。
特に発達期における病理現象を扱ってはいません。
それは予測できますが、むしろ生理学・解剖学的な内容を先に理解しておくのがいいとも思います。
初版は1976年と古いので、その後の発展事情も知らなくてはならない。
数回に分けてノートとします。すでに「日本人の精神文化を支える聴覚機能」において一部を引用しています。
第1回は助走にあたる部分で「Ⅱ記憶の進化―個体の記憶から分子の記憶まで」の章。
(1)「脊髄も筋肉も運動の記憶のためには大切な要素をなしている」(16ページ)。
条件反射=意識に上らないで起こる反射活動。
条件反応=その活動が複雑な運動である場合。
無条件反射=先天的にからだに備わった活動。
(2)脳の言語運動中枢⇒
「外国語の正確な発音は子どもの頃、おそくともティ―ンエージャーになる前、12、3歳頃までならばうまくマ(25ページ)スターできるというが、それ以上の年齢になれば、非常に難しいことになってしまう。
これはなんらかの不可逆的な変化がこの年頃までに言語運動の中枢に起るためと考えられる。
…一定の口の動かし方が“記憶” されてしまうことを示している」(26ページ)。
*運動機能の不可逆的な変化の例になる。
未発達・未成熟の例とは違うし対比されるだろう。
(3)シナプス
「われわれが誕生した頃、神経細胞は数こそ多いが大部分のものは相互に何の連絡もなくほとんど孤立した状態で存在している。
しかし大人の脳(26ページ)を調べるとそれらの間に密接な連絡が出来ていることがわかる。
神経細胞はその間に樹状突起を発展させ、また神経線維をのばして他の神経細胞や筋細胞との間に“連絡部”を作る。
このような連絡部を生理学では“シナプス”とよんでいる」(27ページ)。
(4)ニューロン(=神経細胞)
「神経線維の先端には、ものを“化学的”に感知して、識別する働きのあることがわかる。
では神経細胞は、どうして自分の求めるものが何であるかわかるのであろうか。
ここで“細胞の記憶”の問題が浮び上がってくる。
神経線維の先端は、多くの神経や筋の細胞と出逢うとき、そのなかのどの細胞と“連結部”を作り、どの細胞とは作らないかという決断をたえず迫られているのである。
目あてとするものが何かについては、細胞が作られたときから先天的に(遺伝的に)、あるいは発生時に教えこまれているとしかかんがえられない」(29ページ)。
神経細胞を二ューロンという。「二ューロンが送り出す信号を“インパルス”という」(30ページ)。
(5)ニューロンの構成
「ニューロンはその表面をすべて細胞膜によっておおわれている。
それはリン酸とリポイドの分子が結合してできたリン脂質の分子が反対方向に二層にならんだもので、その両側をニューロンに共通した構造をもつタンパクの分子が覆っている。
…このタンパク分子の間にそのニューロンだけに見られる特殊な構造をもったタンパク分子や他の大き(30ページ)い分子が含まれている。
このような特殊なタンパクまたは他の大きい分子はニューロンによってみな異っているから、それぞれのニューロンに“個性”をあたえている。
その結果、あるニューロンを他のニューロンと識別することができる」(31ページ)。
(6)免疫=細胞の記憶の別の例
「細胞の記憶…腸チフスにかかった人…これと戦っているうちに人のからだの中に…抵抗物質(抗体)ができてくる。
…二度とこの病気にかからないのでこれを“免疫”という。
…この人のからだのどこかでチフス菌を“記憶”しているためである。…細胞のレベルで記憶が保持されたことになる」(33ページ)。
免疫は「細胞の記憶であるとともに分子の記憶でもある…病気の抗原が体内にはいった時、細胞内皮系の細胞で抗体が作られる…抗原がはいったという情報はリボ核酸RNA…RNAは細胞の核のなかにあるDNAから“情報”を受けて、核膜をとおり原形質の中に出てきて、そこにあるリボゾームという構造の上で、アミノ酸を情報どおりに配列させ、特定のタンパク質を作る働きを分担している核酸のことである」(35ページ)。
(7)遺伝
「遺伝とは親から子へ、子から孫へと守りつづけられてきた“記憶”である」(34ページ)。
『記憶のメカニズム』(高木貞敬)のまとめ
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