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(2)回覧ノートの顛末
その1996年の最後の交流会(12月)のとき、熱川くんが回覧ノートというのを教えてくれた。
ノートを用意し近況やそのとき考えていることを書いて数人に回すというのだ。
あまり多くの人のところへノートを回すのは行方不明になる可能性が高いと考え、3人に回し、その後は私の元に戻ってくることにした。
3人の名前と順番を指定し、回覧ノートがスタートしたのは翌年の1月。
3冊つくり、Tノート、Sノート、Wノートと名前をつけた。
このノートは、少なくとも1年半ぐらいはメンバーの間をゆっくりと回っていた。
Tノートは、翌年には記載でいっぱいになり、T2ノートとT3ノートの2冊の後継ノートをつくって、再び回覧を始めていた。
だいたいその少しあとまでは機能していたが、その後Sノート、Wノートを含めて4冊すべてが行方不明になった。
回覧ノートは受け取る側からは、思わぬ人から突然届くという意味でのおもしろさがある。
一方、自分が書いたことがどう展開していったのか、知りようがないというまどろっこしさもある。
回覧ノートの持ち主として主宰する人が私以外に現れ、運用のしかたなどを工夫すればよかった。
当時それを自分で主宰しようとする人が現れなかったことがとても残念だ。
主宰した私には、それなりの“成果”はあった。
3人ほど回ったところで私の所に戻るから、ノートが回った先の一人ひとりのいろんな状況がわかったからだ。
大検を受けようと思っている。
通信制高校サポート校に入った。
バイトにあけくれている。
体験記を書いて本にしたい。
星占い(アストロジー)をやっている……。
いろんな様子が伝わってきた。
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