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◆徳島・清涼寺に永代供養の共同墓設置 低所得者のために
少子化の影響で墓の跡取りがいない人や経済的困窮から墓を持てない人が増える中、徳島市八万町上福万の清涼寺に永代供養の共同墓2基が建てられ、これまでに14家族・計23人分がまつられている。
2基のうちの一つは市民団体「徳島市生活と健康を守る会」が会員用に建て、もう一つは寺が一般用に設けた。
2基とも費用を抑えた永代供養料で納骨でき、寺が将来にわたって管理する。
守る会では、以前から会員の間で宗派不問の永代供養共同墓を求める声が強かった。
中心になって要望していた会員が2013年に他界し、その1周忌と、守る会の設立50周年に合わせ、14年7月に清涼寺の霊園に共同墓を設けた。
場所を清涼寺としたのは、寺の女性住職澤田妙信さん(71)が、守る会の発足当初からの会員だった縁から。
澤田さんは寺の3男に嫁いだ後、20代で難病の膠原病を患い、夫も体調を崩してしばらく生活保護を受給していた。
そうした経験から「生活が苦しくても安心してお墓に入ってほしい」と、通常の建墓に比べて安い費用で永代供養することにした。
守る会と同時期に、寺も独自に一般用の共同墓を建てた。
会員用は1人目が10万円、2人目以降の家族は1人5万円で、一般用は2人目までが1人10万円、3人目以降の家族は1人1万円で申し込める。
これまでに会員用で5家族、一般用で9家族が利用している。
守る会では会員約30人が、自身が共同墓に入るための積み立て(毎月3千円以上)を続けている。
既に10万円を積み立てた戸川享子さん(68)=徳島市福島1=は「長男が京都市で暮らしているので、自分の墓をどうしようかと悩んでいた。共同墓ができて安心した」と喜ぶ。
澤田住職は「少子化や高齢者の貧困の問題は深刻になるばかり。
今後、永代供養共同墓の需要は高まっていくのではないか」と話している。
〔2016年5月8日・貧困ネット、平成28(2016)年5月1日 徳島新聞 朝刊〕
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