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公立久米島病院

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2023年3月25日 (土) 00:00時点における版

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公立久米島病院

種類・内容
所在地 〒 沖縄県久米島町
運営者・代表
連絡先 TEL 098-985-5555

「発達凸凹とは」公立久米島病院 小児科 渡邉幸
新年あけましておめでとうございます。今年は発達のお話からスタートしたいと思います。
「発達凸凹」とは簡単にいうと、子どもの脳が発達していく過程で、発達が「早いところ」と「遅いところ」の差が大きく、脳機能に偏りが生じている状態と言えます。
例えば「人と関わる力(社会性)」「注意力をコントロールする力」「言葉を理解する力」などに偏りが生じると、幼少期から色々な困難さが出てきます。
「自閉症スペクトラム」「注意欠如多動症」「学習障害」などの「発達障害」もこの発達凸凹に入りますが、診断名がつかなくても発達凸凹で困っているお子さん(大人も)は沢山います。
では、そのような子たちにはどのように関われば良いのでしょうか?
〔家庭での関わり〕
大人が子どもに合わせて個別に柔軟に対応することができると、困り感は生じにくいです。
「出来ない」と思うことも、「今はまだ」出来ないだけで、いずれできるようになる、と信じて子どもの歩みに一歩一歩寄り添うことで安心感が生じます。
また、親子で笑い合える「楽しいやりとりの時間」があることは、子どもの成長発達の大きな支えとなります。
一方、周囲と比べたり、親の理想に当てはめようとしてしまうと、叱責が増え、親も子も安心感は減ります。
〔集団での関わり〕
保育園や学校ではどうしても「年齢相応の行動」が求められます。それが出来ないと「困った子」「困らせる子」と捉えられやすいですが、子どもは皆できることならうまくやりたいと思っており、できるのに「わざと」やらないということはまずありません。
出来ない時は、「うまくできるスキルがまだ身に付いていない」と理解し、「どうしたらできるようになるか?」と考えたり、本人に聞いてみることはとても大切です。
支援や配慮が「甘やかし」になるのではという不安の声もよく聞きますが、目が悪い子にとっての「めがね」と一緒で、他の子と同じスタートラインに立つためのものでしかないことを理解してもらえるといいと思います。
発達凸凹について少しでも多くの人が理解し、さまざまな人にとってすみやすい環境が作られていくいことを願っています。
問合せ:公立久米島病院
【電話】985-5555
受付時間…午前8時30分~11時、午後1時~4時
〔広報くめじま 2023年1月号〕

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