Center:(6)自立している人の次の課題
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Bグループの人には、Aさんからこういう事態にあって「もらった」と表現する人がいました。<br> | Bグループの人には、Aさんからこういう事態にあって「もらった」と表現する人がいました。<br> | ||
Aさんの心の中にあったストレスや心のゴミみたいなものを、話をきいているうちに自分の心の中に取り込んでしまった、というほどの意味でしょう。<br> | Aさんの心の中にあったストレスや心のゴミみたいなものを、話をきいているうちに自分の心の中に取り込んでしまった、というほどの意味でしょう。<br> |
2019年1月2日 (水) 16:28時点における最新版
(6)自立している人の次の課題
Bグループの人には、Aさんからこういう事態にあって「もらった」と表現する人がいました。
Aさんの心の中にあったストレスや心のゴミみたいなものを、話をきいているうちに自分の心の中に取り込んでしまった、というほどの意味でしょう。
それでBグループの人自身が苦しくなっているのです。
Bグループの人には、Aさん側のこの事態を「つけ上がる」「つけ込んでくる」と表現する人もいました。
Aさんの言い分をきいていた。どんどん話がつづき、自分はただ聞いているだけでいいのかわからない。
ときどき相づちを打ったりする。
AさんはBくんの気持ちや都合をちっとも考えようとはしない。
Aさんのもっている心の中のものをどんどん持ち出してくる。
Bグループの人ではそれを「つけ上がる」「つけ込んでくる」と感じる人もいるのです。
この場合には、2人の間に友達関係に進むことは難しいです。
Bグループの人には、この「もらったり」「つけ込んでくる」のを受けて、体の調子を崩して、寝込んだり、うつ状態になった人もいます。
Bグループの人の精神的自立がある程度高いと、一般に体の調子を崩すほどのことにはなりません。
体調を崩したりするのは、Bグループの人自身が精神的自立という面で、まだ課題をもっていることを示しています。
Bくんは、Aさんタイプの人と何度かこのような場面をくり返して、話し相手を慎重に選ぶようになりました。
それはそれぞれBくんには一つの前進の面です。
Bグループの人の中には、その結果、精神的自立の高い人、社会的自立をしている人との友人関係を求める人もいます。
それもまたBグループの人には前進の証拠であり、さらに前進できる条件になるでしょう。
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