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ひきこもりを理解する助けになる「ひきこもり国語辞典」
2018/08/29 2018/08/30
ひきこもりの当事者から聞いた言葉をまとめた本がある。
その名は、「ひきこもり国語辞典」。
普段、何気なく使っている言葉が、ひきこもりの当事者にとって、どのようなニュアンスで使われるのか?
あとがきに書いてあるように、ひきこもりを理解しよう、よく分からないけれど実例から分かろうと心がける人に参考になるように言葉の収集と編纂作業がなされている。
あとがきーひきこもりを経験した方に
増補改訂版『ひきこもり国語辞典』2017年1月10日
この辞書にある言葉は、いずれもひきこもりの当事者から聞いた言葉です。
意味づけや解釈は、聞いたそのままではなく吞み込みやすいように攻撃的なニュアンスをゆるめるなど手を加えたものもあります。
その意味で、採用した言葉とその意味を表記した責任は不登校情報センターの松田武己が負うものです。
採用したことば自体は、普通の日本語のはずです。
その意味するニュアンスが独自の雰囲気を持つという意味で「ひきこもり国語辞典」は成立することになります。
ここに採用されてもおかしくはなく、ひきこもりも感情世界を表わす言葉は多くあります。
これからもさらに増補を重ねていける条件はありますので、これはと思う言葉を、使用された状態やタイミングのエピソード(実際の使用場面)とともに、お送りいただければ嬉しいです。
しかし、「ひきこもり国語辞典」はひきこもり当事者には賛同を得られないこともあります。
親身に感じられない、茶化されている、斜に構えられているに、共感がわいてこない…という受け止め方をされることがあるからです。
それでも何となく許容範囲に扱われる、自分の感覚とは違うけれどもそういうように感じる人もいるのはわかる気がする、そういう程度での許容範囲は認めてもらっています。
ひきこもりも多様ですので、それらの状態を幅広く拾い集めて紹介するスタンスでいます。
いつのころからか、ひきこもりを理解しよう、よくわからないけれども実例からわかろうと心がける人に、参考にしてもらうつもりでこの言葉の収集と辞典の編集作業を続けています。
ご協力いただけるようにお願いいたします。