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Job:陶芸作家

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陶芸作家

2003年原本
陶土を使って工芸品、日用品をつくる人、陶芸家。
ほとんどは食器などの陶器ですが、建築用の壁面陶板などを作る人もいます。
グルメブームにのって、盛りつけの食器も注目され、特注食器の依頼を受けているところもあります。
主に生活用品、実用品をつくるのが、芸術家のなかでの工芸家の特異な位置を示しています。
作業の内容は、土もみ、形づくり(成型)、轆轤(ろくろ)成型、絵付け(施釉(せゆう))窯焼きなどです。
手の感覚で土の質を見分けるようになり、轆轤をどう動かせば求める形をつくるのにいいのか、感覚として身につけることが必要で、
そのための修業は、よく「土こね3年、轆轤8年」といわれています。
なかには轆轤を使わないで陶器をつくる人もいますし、轆轤ではできない形(変形のもの)もあります。
しかも成型ができればよいということではありません。
絵付けは、基本的なデザインと塗り(色つけ)があります。
絵柄は伝統的なものが多く、その技法を習うことが多くなります。もちろん新しいデザイン、彩色によるオリジナル作品をめざす人もいます。
絵付けは細かい根気のいる作業になります。
いちばん大事なのは窯焼きで「1に焼き、2に土、3に細工」といわれています。
轆轤使いなどの技法は、修業を重ねていけば徐々に身につきますが、窯焼きは年季を重ねてどうにもならないところがあります。
窯焼きはかつて上り窯でしたが、窯業地域の都市化などでガス窯や電気窯になっています。
焼きによって作品のよしあしが決定されるのですが、上り窯の時代から焼きの技法は、“まぐれ当たり”的なことが多かったのです。
ガス窯、電気窯は、安定していますが、思いがけない作品ができることも少なくなったようです。
こういう工程がすべてできてはじめて仕事になりますが、分業化・専業化しているところがあります。
日本各地に陶(磁)器の名産地があります。これは良質の土の産地の近くになります。
その地域の名前がついているところが多く、主なものは、益子(ましこ)焼(栃木)、九谷焼(石川)、瀬戸、常滑(とこなめ)焼(愛知)、志野焼(岐阜)、砥部(とべ)焼(愛媛)、信楽(しがらき)焼(滋賀)、清水焼(京都)、備前焼(岡山)、萩焼(山口)、有田焼、伊万里焼、唐津焼(佐賀)などです。
収入源は作品の販売が第一です。
販売問屋が仲介し、販売協同組合をつくっているところもあります。
土産(みやげ)店や陶器店、デパートなどへ卸して消費者への直接販売をする形もあります。
陶芸家になるには、①美術系大学や専門学校で基礎技術を学ぶ、②展覧会などに出品して評価を得る、③作家、窯元に弟子入りする、などの方法があります。
最終的には自分の窯をもって独立することです。
作品を作り、教室を開いたり、弟子をとったりすることになります。
町おこしの一環として自治体単位で陶芸の振興を図っているところも増えています。


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