証券アナリスト
〔2003年原本〕
証券売買の基になるデータ収集と分析を行い、投資価値の判定などを行なう専門家です。
単にアナリスト（＝分析家）ということもあります。
企業の経理担当者や広告担当者から直接に経営状況、生産計画、在庫の動き、設備投資計画などの情報を入手したり、専門紙誌や官庁統計などの発表する間接資料をもとに、優良株の選定や証券投資の価値判断を理論づけするのが仕事です。
仕事の幅は広く、専門アナリストというよりは、証券会社、金融機関、情報関連会社の企業調査部などのセクションや、財務管理や財務運用をやっている人の一業務分野になっていることもあります。
シンクタンクなどの研究員のような人もいます。
証券アナリストの作成したデータによって、投資家は株価を予想して売買したり、経理・広報・営業担当者に連絡して対応を考えていきます。
またこのデータをデータブックの形にして民間の投資家に販売する人（企業）もいます。
その実力を養成、評価するために、（社）日本証券アナリスト協会が通信教育講座を行い、同協会認定の資格試験があります。
資格試験はかなりの難関です。
商学系・経済学系の大学で学び、証券金融関係の企業に就職し、証券情報誌を発行する出版社に就職し、担当部門に着くしかありません。
資格試験を受けるには3年以上の実務経験が必要です。
〔給〕は、企業の給与水準によりますが、金融・証券業は〔やや高〕から〔並〕となっています。
証券アナリストの資格がとれるということは、その面での経験と実力を身につけるわけですから、〔給〕は〔高〕～〔やや高〕です。
〔参考〕（社）日本証券アナリスト協会
〒103－0026 東京都中央区日本橋兜町2－1
東京証券取引所5Ｆ
TEL03－3666－1511
http://www.saa.or.jp
