Job:航空管制官
航空管制官
〔2003年原本〕
航空機の飛行と離着陸を安全にするための情報収集、伝達指示など空の交通整理をする仕事をします。
仕事は航空路管制と空港管制の2つに分かれます。
航空路管制業務は、飛行計画(フライトプラン)をチェックし、管制承認し、
無線電話やレーダーで航空機の位置・高度など西太平洋全域にわたる航空域の情報を集め、航空交通の流れを整理します。
また個々の飛行機の問い合わせに答えたり、管制指示を出します。
空港(および空港周辺)の管制業務は、次の4つに細分されます。
①飛行場管制は、管制塔(タワー)で、場内と周辺を飛行中の航空機に対して、離着陸の順序、時間、方法を指示し、
その一方、飛行場の地上交通を整理します。
②進行管制は、進入管制区内の計器飛行方式の航空機に、無線電話で進入、出発の順序、経路(コース)を指示し、
上昇・下降、進入のための待機の指示を行ないます。
③ターミナルレーダー管制も進入管制業務と同じですが、レーダーを使用するものです。
④着陸誘導管制は、着陸する航空機に対して精密進入レーダーを用いて、経路・高度を指示、誘導します。
通信はすべて英語で行ないます。
高度な会話力のほか、航空機の性能、気象知識、航空管制の法律、規則を熟知しておかなくてはいけません。
ミス、不注意は事故につながる仕事です。
航空管制官は国土交通省の国家公務員です。
航空管制官試験か航空保安大学校学生採用試験に合格し、研修を受け、この仕事につきます。
研修中に、無線従事者(航空無線通信士)の資格をとらなくてはなりません。
勤務は24時間体制の交代制です。日曜日、祝日も勤務があります。
〔参考〕人事院
http://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo.htm
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