Job:絵師
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絵師
〔2003年原本〕
錦絵や浮世絵をつくる人。
下絵を描くのが絵師、木版に彫刻する彫り師、バレン(馬簾)を使って印刷するのが摺り師です。
喜多川歌麿や葛飾北斎は絵師です。
木版画(錦絵など)の絵は墨一色ですが、はじめから着色する絵もあります。
これは画家と同じです。木版の墨一色の絵は下絵になり、これに色指定します。
色指定に基づいて彫り師が色の数だけ木版を彫ります。
版木は表裏を使い、80色のばあいなら40枚の版木を使います。
一枚の絵のために20~30枚くらいの木版を彫ることが多いようです。
木版を使って、印刷するのが摺り師。
色をだす顔料の混ぜ具合、にじみ止めの礬砂(膠と明礬を溶かしたもの)の使い方、5~6種のバレンの使い分け、
摺るときの力の入れ方、いずれも修業を必要とする職人芸です。
彫り師、摺り師は、文部科学省による選定保存技術に指定され、後継者養成には補助金が支給されています。