Job:畜産技術者・牧場経営・酪農ヘルパー
畜産技術者
〔2003年原本〕
主に家畜・家禽の飼育、品種改良、技術改良、経営改善を研究したり、畜産農家へ指導したりする各種の技術者の総称になります。
畜産試験場の研究職員は、食肉、卵、牛乳などの質、内容、効率的な生産方法などを研究します。
畜舎、照明、飼料などもテーマになります。
飼育担当職員は試験場での実験動物の世話係です。
飼料製造管理者は、飼料と飼料添加物の製造管理者で、事業所の従業員の指導をします。
配合飼料会社などの事業所には、必ず1名以上の資格者は必要です。
これは(社)日本科学飼料協会が認定する資格です。
(社)日本科学飼料協会
〒101-0062東京都千代田区神田駿河台1-2
馬事畜産会館
TEL03-3291-9521
農業改良普及員は、都道府県の農業改良普及所に所属し、飼育方法、餌などの指導をし、また経営相談にも応じています。
農業全般、農村生活先般の改善と社会教育的な活動もします。
専門技術員は、農業改良普及職員になるには、「農業改良研究員、専門技術員及び改良普及員の任用資格等を定める政令」による資格が必要です。
家畜人工授精師は、知事の免許が必要です。
講習会などの課程の修了者が資格を得られます。獣医師は有資格者です。
初生雛鑑別師は孵化したばかりのひよこの雌雄を鑑別する仕事です。
1万羽鑑別して20羽以上の誤りがあれば通用しません。
日本の需要は少なく、海外で活躍します。
ほかに食肉に関係する食肉技術者の一部が畜産技術者になります。
就業先は、畜産農業関係の官公庁とその出先機関(公務員)、乳製品・食肉メーカー、飼料メーカー、製薬会社など。
総括畜産コンサルタントは、以前に常務畜産コンサルタントといわれていたもので、(社)中央畜産会が資格認定しています。
畜産業における中心的役割を果たします。大学卒業者は、専門項目の実務経験15年以上、短大卒は18年以上が受験資格です。
牧場経営
〔2003年原本〕
牛や馬などを畜産農家から預かり、野山で飼育する仕事です。
牛が生まれた後、ずっと牛舎で成長していたのでは強くならず、健全な成長ができないからです。
預かり期間は家畜の種類や地域により少し違います。雌牛なら生後6か月後ぐらいに預かり1年2~3か月間育てます。
この場合、発育具合をみて人工授精をし、妊娠を確認してから農家に戻すことになります。牛馬の里親サービス業です。
酪農ヘルパー
〔2003年原本〕
年中無休の酪農家を支援するための自治体などが補助している制度の従事者です。
冠婚葬祭や不測の事故、病気のときでも、家畜の飼育をとめることはできません。
搾乳や給餌などを代行します。
全国に338組合、2万戸が加入しています(1997年)。