Job:機械組立技術者
機械組立技術者
〔2003年原本〕
製品をつくる機械を組み立て、完成させる仕事をします。
手工業用の小型機械から大型装置(プラント)まで、組み立ての機械の種類は多く、事業所や組立工によってかなり専門化しています。
(⇒)機械技術者の作成した図面、組立工程、日程をもとに冶金道具を用意するところから仕事が始まります。
小型のものなら1人ですが、大型になると依頼側の従業員といっしょに作業します。
組み立てには、基幹部分と要素(ユニット)部分があり、日程を決め、作業班で分担します。
基幹部分は、基礎土台(ベース)、架床(ベッド)、骨組(フレーム)、柱(コラム)などで、大型のものはクレーンを操作し集団で取りつけます。
要素組立は、動力(モーター)部分、油圧機部分などでそれぞれが1つの製品になります。内燃機関組立ての技能資格があります。
基幹部分ができたら、そこに要素部分を組み込みます。
配管やコード、ボードなどの取り付けもあります。
取り付けには、螺(ねじ)、ボルトやナットが多い。
しかも、これらの取り付け部品を鑢(やすり)などの器具で削ったりすることも必要です。
金属切削加工の最終工程になる手仕上げ作業がつきものです。
最後に、総組立調整を行ない、検査仕様と照合し、操作を確認します。
依頼主のへの引き渡しを行なうときには、立ち会い検査をすることが多いようです。
組み立てる機械自体は自動装置つきのものが急速に増えていますが、機械組立ての自動化は困難です。
機械組立工になるには特別の条件はありません。小型精密機械の組み立てには女性もかなりいます。
入職後、一定期間の訓練、研修を受けます。職業訓練学校に機械組立科の設けられているところもあります。
技術革新や機械革新によって機械の精度が高まっていますので、機械組立工の仕事はそれにこたえる技量が必要です。
機械組立工のなかには、現業職から機械生産技術や、機械の保守・操作の技術指導員になる人もいます。
就業先は、大手メーカーから小物部品を扱う家業型まで。
〔給〕はそれだけ幅がありますが〔並〕が多数をしめます