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Job:林業作業者

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林業作業者

〔2003年原本〕
木の育苗、育材、木材の切り出し、運搬、材木加工、木材の貯蔵、栗や茸など食用産物採取、炭づくり、薪づくりをする人などの総称です。
造林作業者は、木を育てる仕事をします。
木を切った後を整地し、苗木を植えます。苗木には4年くらいのものを使います。
植えた後、周りに草や笹が生えるので、それを機械で刈り取ります。
5~6年すれば周りに草や笹が生えても木がまけることはなくなりますので、草刈りはいらなくなります。
木に蔓が巻きつき、枝がでてきますので、それを処理していきます。
また植林した以外の木があるときは密生にならないように切り取ります。
苗木から伐木まで60~80年かかります。自分の植えた苗木が伐採できることはありません。
木を育てることは森を守ることです。
伐木作業者は指示された木をチェーンソーで切り倒していきます。
枝払いや玉切り(短く切る)をして、運びやすくします。
木造建築の家なら、設計図を見て、建築に必要な木材がどれくらいか推定できます。
集材作業者は、切った木材を集め、集積地ではフォークリフトやクレーンで荷を整理し、製造所への積み出しを行います。
このあとの作業は(⇒)製材工にひきつがれます。
これらの仕事は作業組を作っていっしょに行うことが多く、完全に仕事が分かれているわけではありません。
日雇いの人や季節労働者も入ってきていっしょに仕事をします。
トラクターを運転できる人、チェーンソーの使える人と特技を生かしながらすすめるものです。
働く所は山地の森林地域で、道の十分にないところにも入っていかなくてはなりません。
山道を1日に何キロも歩くこともあります。
これら作業者の所属はいろいろです。
国有林は林野庁の公務員、地方公共団体所有林はそれぞれの自治体所属の公務員、森林組合、生産組合や会社所有林、紙パルプメーカーに就業している人もいます。
そのほかに普段は農業をやっている人もいて、一定期間や季節ごとに、あるいは臨時の日雇いで働く人の割合も高くなっています。
公務員や企業の場合は給与制(だいたい〔並〕といえます)。
森林組合の作業班では定額日給の人が4割、出来高給の人が3割います。
ほかに日給と出来高給の併用など労働状態によって多様になっています。
ただ出来高給や日給月給制のばあいには、天候によって作業のできない日は給与がありません(休みになる)ので、月単位の受取額としては低くなります。
山林は国土の60%をしめ、山林を守ることは日本の国土を守ることにつながります。逆に乱伐は国土を荒らすものです。
林業技術者とともに、林業作業者の労働条件を上向させ、若者に魅力ある仕事にしないと結局は国土の荒廃に向かいます。
こういう林業の現状に根ざした環境保護や林業振興に意見発表をするのもまた林業作業者の仕事です。

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