Job:放射線技師
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放射線技師
〔2003年原本〕
医師や歯科医師の指示のもとに、診断や治療のために放射線を利用する医療技術者です。
資格名は診察放射線技師です。
仕事として多いのは、エックス線照射によるからだの診断です。
撮影方式は、①病巣部を周囲と対比させる単純撮影、
②立体的に診断するため体位を変えて何枚も撮影する断層撮影、
③胃や腸などに造影剤をいれる造影撮影、
④映画やビデオなどに記録する動態撮影などがあります。
コンピュータが導入された断層撮影法(CTスキャナー)が普及しています。
診断としては放射線同位元素(RI、ラジオアイソトープ)診断があります。
RIの化合物を静脈注射などで体内に注入し、その動きを放射線測定器で調べ、体内の気管の働きや、血液の状態を調べます。
治療業務としては、コバルト照射によりガン細胞を破壊する放射線治療があります。
コバルト照射は、同時にからだの機能や遺伝子にも悪影響をおよぼす危険性があります。
常に医師の指示のもとに患者のからだの状態を見ながら、照射量を決めていきます。
最近は、アルファ線、ガンマ線、電磁波などの放射線による照射治療が実施されていきます。
そのほか放射線管理も重要です(放射線は目に見えない危険物です)。
附属する仕事としては、フィルムの現像やフィルムの保守=管理があります。
診療放射線技士は国家資格です。
高校卒業後、3年以上の養成所で必要な課程をとると受験資格ができます。
就業先は、医療機関が大部分です。
〔給〕は〔並〕か〔やや高〕。
〔参考〕厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/