広報担当者
〔2003年原本〕
企業やその商品をマスコミや消費者などを対象にアピールしていく仕事です。
ファッション関係のプレス、広告業のＰＲディレクターなどは、仕事内容からこの仲間に入ります。
広告担当者の仕事は、
①新聞、雑誌などから関連する情報の収集と整理。
とくに自社関連（商品）は確実に集めること。
②社内報の発行。
③新聞、テレビなどへの情報提供。
④商品説明会などを聞くときの企画主体となる。
⑤そのほか企業によって千差万別の仕事があります。
広告の撮影の立ち会い、関連のセミナーの出席・発表など。
こういう仕事をするには、通常から社内の動向をよくつかんでおかなくてはなりません。
自社製品の知識、販売や宣伝計画（特に重点商品）、生産部門や経営部門についても通じていて、即座に答えられることが重要です。
電話取材で答えたことが、そのまま新聞などの活字になることもあります。
社内の多くのセクションを経験してから広報担当者にする企業もあります。
プレスは、本来はアタッシェ・ド・プレス（報道関係者付き）というものです。
ファッション業界での広報担当者に相当するものです。
仕事は、
①マスコミへの商品の貸し出し。ニュースの形をとった宣伝のためで、最もふさわしいメディアにいかに記事を載せるのか、
貸し出しの場をつくる“営業”的な仕事もあります。
商品をどの店に陳列するかということも重要な仕事になることがあります。
②商品のカタログづくり（広告の仕事）、
③ファッションショーのプロデュース、スタイリストやメイクなどのスタッフの組織化（キャスティング）、招待状の発送やポスター作成。
そのほかコレクションの企画・開催などを担当します。
自ら表に立つことは少なく、裏方で、流行を支える忍耐力のいる仕事です。
ＰＲディレクター、パブリシティプランナーは、広告代理店などで、新聞やテレビなどマスコミにたいして、
商品やイベントをニュースとして伝える人（パブリシティ）です。
相手は新聞・雑誌の記者、テレビ・ラジオのディレクター、プロデューサーなど。
同じ商品やイベントであっても、新聞かテレビかメディアの違いにより取り上げ方が違ってきます。
商品の宣伝だけではなく、商品のもつ科学・技術上の成果、社会的な問題性、地域性や若者の参加などに注目し、
宣伝ではなくてニュースやトピックスとなるような話題を提供していきます。
