Job:家庭裁判所調査官・家庭裁判所調査官補
提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
家庭裁判所調査官・家庭裁判所調査官補
〔2003年原本〕
家庭裁判所で裁判官の補助をします。
取り扱う内容は家事(家庭内の問題)と少年(20歳未満の問題)に分かれます。
家事事件は、離婚、親族間の紛争などの調停事件と、養子縁組、後見人の選任、就籍などの審判事件に分かれます。
紛争では、双方の意見を聴取し、事実を確認し、裁判官が裁定を下せるように資料をそろえます。
この役割は家事調査官といわれます。
実際に裁判に持ち込む前に調停し、和解させることが多くなります。
少年事件では、非行を犯したり、犯すおそれのある少年の意見、行動などを聴取、調査します。
とくに、家庭環境、家族関係や生育歴など、非行に結びつく根本的な原因を調べます。
非行を犯した少年に対して試験観察で立ち直らせるような働きかけもします。
審判延では、調査事実に基づいて、矯正手段や保護措置について意見を述べます。
法律的に処置するというよりも、和解させ、立ち直らせるために最善の方法をとるように、
事実を調査するなかで方向をつかみだすことが中心的な仕事です。
調査官補になるには、最高裁判所が行なう家庭裁判所調査官補採用Ⅰ種試験に合格しなくてはなりません。
大学卒業程度の学力が必要ですが、学歴は問いません。
合格後すぐに、家庭裁判所調査官研修所に入所し、2年間の養成訓練を受け、修了後、調査官に昇進します。
研修中も在職者とみなされます。
〔給〕は〔並〕から〔やや高〕。公務員給与になります。
〔参考〕各地の家庭裁判所