Job:家具職人
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家具職人
〔2003年原本〕
家具デザイナー(⇒工業デザイナー)の設計にもとづいて箪笥、食器棚、椅子、テーブル、ベッドなどの家具製作者です。
家具は和家具を洋家具に大別されます。
最近は独立自営的な家具職人が減って、家具メーカーの家具(製造)工が多くなりました。
それとともに家具作りが急速に機械化し、大量生産になり、
木工機械作業、組立作業、仕上げ作業、塗装作業、椅子張り作業などに分業化・専業化されています。
材料も桜、楢、欅、桐などの自然木による一枚板から、最近はベニヤ板あるいはプラスチックや金属板の使用が多くなっています。
これらの変化によって、作業は規格化し、速く、大量に、だれでもできるようになりました。
また職場環境の衛生状態も改善されてきています。
その一方で職人的な技巧が必要でなくなったところもあります。
しかし、家具は最終的には工芸的な美しさが求められるもので、鑿(のみ)や鉋(かんな)による手作業がなくなったわけではありません。
大量生産の最終段階で一つひとつの作品の仕上げ作業があります。
家具職人になるには家具メーカー、家具製造店に入り修業をすることです。
各地の職業訓練学校の木工科で学ぶ道もあります。
特に資格はいりません。
あえていえば、物の形や色の組み合わせのセンスがあればいいでしょう。
それも修業のなかで身につくものです。
国の資格として家具製造技能士があります。
ほかにも指物製作作業などの技能検定試験があり、メーカーの多くが奨励しています。
仕事についたら技能を高める目標とするものです。
〔給〕は〔低〕です。しかし工芸家的な人には〔髙〕の人もいます。