Job:和紙つくり・和紙工芸作家
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和紙づくり・和紙工芸作家
〔2003年原本〕
和紙づくりには、手工業的な方法と手工芸的な方法があります。
どちらの方法も原理は同じです。
楮(こうぞ)の皮を煮て、水に溶かし、そこにトロロアオイの草の根からとった粘液を入れ、ねばりをつけます。
その粘液をすだれのついた木枠ですくい取り、水をきり、乾燥させて和紙をつくります。
和紙づくりの事務所は全国に約400か所あり、多くは手工業的に和紙をつくっています。
埼玉県の細川紙、岐阜の美濃(みの)紙、京都の黒谷和紙、高知の土佐紙などがよく知られています。
手工業的な和紙は、主に習字用高級半紙、障子紙、和本用紙などに使われます。
和紙の制作工程で、モミジなどの葉を挟(はさ)んだり、木の繊維を模様として生かしたり、着色したりすると、
和紙自体が手工芸的な作品になります。
和紙工芸作品には、和紙を使った貼絵(和紙貼絵)やちぎり絵、紙人形(駒子の紙人形)などがあります。
さらに千代紙や洋紙を使った紙工芸もあります。
折り紙、壁掛け、皿、ペン立てなど、工芸品を作り、その技法教室を開いて教えている人もいます。