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Job:医療ソーシャルワーカー

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医療ソーシャルワーカー

〔2003年原本〕
主に病院で、病気治療以外の経済上の悩み、生活上の悩み、精神上の悩みの相談、保健行政上の制度の利用を紹介します。
MSWといいます。
病院など医療機関のほかに、保健所や福祉施設での患者や障害者の福祉制度を利用する手がかりを求める人の相談員は、広い意味でMSWに入ります。
所属する機関によって、医療社会事業員、リハビリテーションソーシャルワーカーなどとよばれています。
医療と福祉(制度)をつなぐ人となります。
医療(医療機関)のばあいだと、さまざまな制度があり、難病や伝染病など病気自体に援助制度のあるもの、
母子家庭や老人医療など患者のおかれた状態に支援制度のあるもの、労働災害や公害病のように病気の発生原因に制度の設けられているもの、
あるいは住民の住んでいる地域(自治体)にだけ特別制度があるものなど、多方面にわたって、多角的な福祉制度あります。
これらを専門的に調査・研究し、患者の状態にあわせて紹介し、患者状態にあわせて紹介し、制度を利用できるような手続をとったりしています。
また、アルコール依存患者のつくる断酒会や高血圧など慢性病の患者会の活動を支援し、励ます社会的な活動もします。
特に最近は、寝たきりの高齢者など在宅の人への福祉サービスは注目されてきています。
この福祉サービスには家族やボランティアの参加もあり、いっしょになって生活を助け、福祉制度を充実させるための活動もしています。
MSWの仕事は、福祉制度を利用する紹介、福祉制度を実態に適用するよう充実させていくこと、
患者やその家族を個人的・集団的に励ましていくこと、病院や専門医を紹介すること、
入院患者の退院後の就職相談など実にいろいろに広がります。
MSWになるには、公務員になってその部門に配属されること、民間病院のMSW部門に就職することです。
福祉系の大学で学び、学生時代にボランティア活動などをとおして研究会で現役のMSWと接触していることが、
採用のチャンスになるばあいもあります。
しかしMSWは、専門職としてはまだ制度的に確立していません。
小さな病院や診療所では、医療事務の一員となっていることが多いようです。
一般の医療事務員が、福祉制度にかかわる仕事をしている状態です。
公務員のばあいは、MSWであっても配属が変わればMSWの仕事を離れなければなりません。
MSWとして採用されるのではなく一般職合格者のなかからMSWの役割をする部署に配属される形が多いのです。
このため、MSWの職種についている人がどれくらいいるのかは不明です。
女性の割合が多い。

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