Job:ファインセラミック技術者

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ファインセラミック技術者

〔2003年原本〕
セラミックとは窯業で、セメント、ガラス、陶磁器製造など広い分野の金属以外の材料加工業をさしています。
理論上は窯業ですが、天然には存在しない純粋の炭化物、窒素物や高純度鉱物を産出し、それを原料として、さまざまな特性をもった材料ができるような技術がすすみ、これらをニューセラミックスまたはファインセラミックスとよんでいます。
材料は、ベリリア（BeO）、マグネシア（MgO）、炭化硅素（SiC）、ジルコニア（ZrO₂）など。
金属化合物のアルミナ（Al₂O₃）などもふくめて次々に新しい材料がつくられてきました。
いずれも高温などの特定の条件のもとでだけ生産されます。
これらの材料は、耐熱性、高い硬度、光学作用、通電性などの特性があり、しかも鉄などの金属よりも軽いために、各方面の材料として急速に普及してきました。
たとえば耐熱・伝熱絶縁体としての特性と生かしたロケットや原子炉壁用材用、生体への適合性が高い特性を生かした人工骨、人工歯、軽くて丈夫な特性を生かしたベアリングや電気機械のフレーム部分などがあります。
また特殊な条件のもとで電気を通す半導体の特性を生かしたシリコンＩＣ（集積回路）製造には欠かせないものです。
ニューセラミック製造は、技術革命の最先端といえる分野です。
次々に技術面の改革が図られ、工程を変えられたり、また新素材の発見によって、新設備が導入されたり、新しい使途の発見によって材料加工がかわってくるということもあります。
それだけ変化の激しい職場です。
就業先は、比較的中小規模のセラミック専門メーカー、化学工場や非鉄金属メーカーの一部です。