Job:ピアノ組立工
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ピアノ組立工
ピアノの主にアクション組立と整調をする人です。
アップライトピアノもグランドピアノも基本は同じです。
アクションというのはピアノを弾く指の動きを、弦をたたくハンマーの動きに変える機構です。
部品は鍵盤(けんばん)1つに60個、ピアノ1台につき5500個もあります。
ハンマー部、ウイペン部、ダンパー部に大きく分けられます。
組立のために自動組立機も開発されていますが、大部分は人手によるもので、熟練を求められる仕事です。
これと並行して鍵盤の機構をつくります。
鍵盤はふつう88個あります。
1鍵ごとに、円滑に動くように調整します。
この後、アクションの組み込み、ダンパー、ハンマー、鍵盤を次つぎに取りつけ、演奏のできる状態にします。
これが組立調整です。
最後に、調律と整音が行われます。
何度も鍵盤がたたかれるので、アクションが働き、寸法がずれることもあります。
実際に工場より出荷する前には、出荷調整を行います。
この出荷調整も、ピアノ組立工の仕事になります。
ピアノ組立工になるには楽器メーカーに入ることです。
大手メーカーだとどの楽器を作ることになるのかわかりませんが、中小メーカーだと作る楽器の種類を希望することもできます。
一人で生涯いろいろな過程の作業に関われるのも中小メーカーです。
しかし、一人前のピアノ組立工およびピアノ技能者になるには、10年ぐらいかかるといわれています。
メーカーでは、組立、調整だけでなく、調律もできるピアノ総合技能者を養成しています(⇒ピアノ調律師)。