Interview:大学入試にまつわる思い出
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大学入試にまつわる思い出
大学入試にまつわる思い出を聞かせてください
〔2012-01〕
遠い昔のことで、偏差値による序列も共通一次試験もありません。
高校で同級のJ君と一緒に大阪市立大学の夜間の経済学部を受けました。
前年秋に民間の模擬試験があり、合格確率には夜間部のデータはなく、昼間部のデータを知らされました。
入学試験の3、4か月ほど前です。
J君ともに「これなら夜間はまず落ちることはない」という担任の言葉で、すっかり受験勉強などは忘れて、通常の授業を普通に受けました。
J君も私と同じで家計が大変なのでそっちでも忙しかったはずです。
受験に集中している人は受験科目にないものは放棄していますから、高校の成績順位が上がっていました。
J君とともに大学は合格しました。
落ちるという予測は二人ともなかったので、逆にさほど嬉しくもなかった気がします。
二人とも昼間の仕事が忙しく、授業には出られなくなりました。
さきにJ君が来なくなり、二人はめったに顔を合わすこともなくなりました。
数年後、私も退学になりました。
ベストとはいえませんが、おかれた環境の中でできることはしたという思いがあり、後悔はしていません。
いまの時代の受験生には何の参考にもならないでしょう。
懐中電灯