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Center:2006年1月ー対人不安の人を社会に迎える新方式の必要性

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対人不安の人を社会に迎える新方式の必要性

〔2006年1月10日〕

今日の若者に広がる対人不安、コミュニケーション不安は、社会の活力を低下させ、社会の負担を増大させていきます。
その中心は10代から40代ぐらいの「不登校、引きこもり、ニート、軽度発達障害」と称される経験を持つ人たちです。
数十万人から数百万人を超えるといわれる人たちが非社会的状態にいることは最も活動的な年齢であるだけに、生産的に貢献しないことと社会的負担になるという二重の意味で重大です。
社会はこれに対処しようとしてきましたが、それは主に二つの方法です。
第一は、ある種の社会的訓練の場を設け、社会に適応する力を育て、社会に送り出そうとする試みです。
「学校方式」とでもいえるもので、期間をきめ、その期間内には社会は負担を受け持ち、その後は当人の自立を前提とする対処方法です。
これは対人関係不安が少ない、表層の一部の人には所期の成果を収める可能性が大きいと思います。
しかし、対人不安を持つ人の中心的部分を含む大多数には無力であり、彼らの現実を無視した空回り政策になると予測できます。
第二は、上記の方法がうまくいかない(それは半ば自明のことです)ことを確認した後で、社会福祉政策の対象として受け入れることです。
私は社会福祉政策、社会保障の対象にならざるを得ない人も相当数現れると予想しますから、その充実を強く望みます。
しかしそれだけでは、この対人不安の人たちの多数を見放す可能性が大きいと思います。
現にそのような対象となる人、たとえば心身障害者のある部分は社会保障制度と施設の門前で待機させられています。
授産施設や障害者作業所には受入限度を上回る入所希望者がいます。
障害者手帳や生活保護対象者は、社会のある程度の力量がなくては十分に対応できず、いずれ社会保障制度のレベルダウンを招きます。
路上生活者その他の形で、これらの社会保障制度や施設から除外されている人はすでに多数にのぼっています。
なによりも、これらの人のなかには社会保障制度や施設を第一義的に望んでいない人が多くいます。
現状では各人の特技やできることを各人の方法で実現するのは困難なことがいろいろな方面で現れています。
それは“救済の道”のように見えても役立たない道です。

第三の方法、新方式はそこから探り出した方法です。
引きこもりを典型とする対人関係不安、コミュニケーション不安の人が、それぞれの特技やできることを、それぞれの方法とペースによって取り組んでいく方法です。
しかしもその有用な作業を、それに応じた収入を得、それによって貧しくも納得できる形で自活的な生活ができる条件をつくることです。
これに分類される方法は、いずれいくつかの方式が生み出されると思いますが、今回の「情報検索サイト」はその1つです。
それを1つ実現することにより、第一、第二の方式では閉ざされていた道が開かれ、新しい発想のなかで若年無業者に分類される人たちに、社会参加の別の新しい道が生み出されていくでしょう。

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