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Center:(1)第一高等学院校舎の無償借り受け

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(1)第一高等学院校舎の無償借り受け

2001年春に戻ろう。
2001年3月末に十年来の交流がある第一高等学院の田中良尚さんから「話したいことがあるので・・・・・・」といってきた。
田中さんは当時この大検予備校を設立している(株)学育舎の副社長だった。
さっそく事務所に来ていただいた。
「葛飾区新小岩にある第一高等学院新小岩校が3月末で閉校になる。
学育舎の所有ビルなのだが、倉庫みたいに使用するのももったいないので、不登校情報センターで活用してみませんか」という話だった。
私が「家賃を払えるだけのお金はないですよ」というと、「それはいいです」だった。
とてもありがたい申し出だった。
数日後、その校舎を見せてもらうことにした。
トカネット(訪問サポート部)の藤原宏美さんと人生模索の会に明るくやってきていた雨滝さんの3人で出かけた。
不登校情報センターの当時の事務所は、豊島区大塚にあり、凸凹のある7坪ほどのワンルームマンションの狭い一室だった。
新小岩校は3つの教室、それに事務所、会議室、倉庫などが4室。
玄関のスペースだけで大塚の事務所ぐらいの広さはある。
たぶん20倍近くの広さになるだろう。
人生模索の会のときには、これ以上は入れない状態であったから、この申し出を受け、新小岩に引越しをすることに決めた。

引越しの前にどう有効に利用すべきかを考えたが、あまり深く考えるのはやめた。
取り組みの事実を重ねていく以外に材料はない。
私はその手の想像はあまり得意ではない。
私が気にしたことはもっと現実的なことだ。
まず人生模索の会にやってくる人たちに、移転前に新事務所を見てもらう機会をつくらなくてはならないことだ。
そうしなければ引越し作業の手伝いだって誰も来ないだろう・・・・・・。
移転可能な時期は、第一高等学院側の準備を終える6月に入ってからと決まった。
そこで、移転前に新小岩校舎をかりて講演会を開こうと考えた。
そのねらいの一つは、人生模索の会のメンバーにその講演会に参加してもらい、いわば下見の機会にしようという企画だった。
毎回の人生模索の会の参加者は30名前後になっていた。
進路模索の会やレクリエーション部は立ち消えになったが、新たな試みはつづいていた。
4月1日の日曜日は、駒込にある六義園に花見に出かけた。
翌週の土曜日には、軽井沢に別荘のある人がいて、そこへ10人ほどが出かけた。
30歳後半以上の人の集まりを4月13日の昼間によびかけ、13名が新宿御苑に集まった、などなど。
新小岩に移れば、これらの人たちが、水曜日にかぎらず、いつでも継続的に来られるようになるかもしれない。
新しい居場所の条件になるかもしれない・・・・・・。
現実の動きのなかで、広いスペースを使える方策はできてくるのだろう。
1年前の4月29日と比較してみた。雲泥の差がある。それだけの条件と環境ができそうだ。

Center:〔4〕新小岩への移転と新展開
Center:(1)第一高等学院校舎の無償借り受け
Center:(2)移転前の講演会と移転直後の状況
Center:(3)広いスペースを生かせない
Center:(4)秋の第1回学校案内書フェアのヒット
Center:(5)親の会の設立と支えてくれる協力者

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