Center:通所者のメリット・後編
通所者へのメリット・後編
今回はメリット5項目後半の3項目に意見を述べます。
ウィキぺディアへの記載者はT=、私の感想・意見はM=の形にして分けています。
T=〔3-1〕通所者にとってメリット的なもの
たまたまホームページ作成・文章入力等の仕事があれば、
一般社会の時給制のバイトよりも低額となるケースが多いものの出来高で作業賃を貰え、“仕事体験”ができる。
T=パソコン教室的なもの(費用別途)が開かれている為、パソコン未経験者であっても、ある程度基本的な操作を身に付ける事が出来る。
パソコンを介した交流のため、「人との交流手段が雑談しかない」フリースペースよりも、雑談が苦手な引きこもり経験者等にとってはプレッシャーが軽い。
パソコン操作の修得により同センターの仕事を手伝えるようになれば、若干の収入を得られることもある。
T=「来るものは拒まず、去るものは追わず」「細かいことに口出ししない」といった開放的な方針、基本的に保護者の視点・言い分よりも当事者のそれを優先し、
「親や社会から否定されてきた通所者を肯定する」スタンス。
M=これらのスタンスが肯定的に書かれているのですが、同じことを反対から見れば、個別的・具体的な指導がない、といわれるのです。
執筆者にはこの全体を見た評価をしていないのではないでしょうか。
M=メリットを執筆者は自分の経験したことに基づき、以上のように記載しています。
1つの意見ですが、私には同じ視点で記録したものがないはずです。
フリースペース・ワークスペース全体は次項のデメリットとしていることとの関連も考えなくてはなりません。
事典的にはメリット、デメリットに分けて記述できますが、実態的・実践的には相互につながっています。
その全体事情から検討しなくてはならないためです。
*出典=「私は、意図的に、制度的に何かを「上から」積極的に掲示して導いていくやり方が苦手です。
自然の流れに身を任せながら、それらに乗る形で何か可能なことを交通整理のようにやってきました。
少なくとも不登校情報センターの経歴のなかではそのような要素が主流であったと思います。
そしてこれからもそのようなものになる、そのようなものにしかならないと自覚しているところです」
=これをフリースペース12年間の総括としています。
「フリースペースの変遷史」『ひきコミ』2007年6月号⇒2009年11月
「五十田猛・新エッセイ」に掲載。http://www.futoko.co.jp/isota^essei^new/free_space.html ]