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〔5〕模索の会の中止そして再開
2001年の暮れから翌年1月にかけて、人生模索の会のメンバーの間で一つの衝突が生まれた。
引きこもりの経験者とはいえない元気者のAくんと引きこもり状態を少し引きずっていて人気者のBくんの間である。
もめごとが発生し、周辺にもその事態が影響していた。
当初(2001年の秋ぐらい)は、新事務所に移ってきたなかでの、人生模索の会のいくぶんぎくしゃくした状態の一部と考えていた。
しかし、翌年1月に入って、一つの決着を図らなくてはならなくなった。
その要点は、直後に発行した『ひきコミ』第13号の編集後記で、私はこう書いた。
「1月23日(水)の人生模索の会は、今年に入って3度目の定例の場でした。
AくんとBくんの間にあった、昨年からの“もめごと”に一つの区切りをつけるため、急遽公開で意見を発表する場になりました。
事情をよく知らないまま、その場に初めて出くわした人も多くいました。
話し合いは数時間に及びました。最終意見で、Aくんは「自分が来なくなればいいでしょう」、そう決めてもよいと言いました。
Bくんは「自分のことでこの場がなくなるのは申しわけない」主旨の発言をしました。
私はいわば職権で「毎週水曜日の人生模索の会は、3月末まで休止する」と決めました。」
1月23日のその結論を出した後、私はそうなった背景を考え、一つの文章をつくり、1月末に当事者の会の人に配布した。
ここでそのときの文章を、基本的にはそのまま──文体・用語をそろえ、また今となってはどうでもいい細かな事情説明の部分を除いてここに記載しよう。
それは、事務所移転前後に偶然発生したことがきっかけになり、新事務所に移ってからの人生模索の会の抱えている問題を理解するのに役立つだろう。
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