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ADHD

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ADHD

マハリシ総合教育研究所 札幌センター (北海道札幌市豊平区・メンタル相談)
浦和カウンセリング研究所 (埼玉県さいたま市浦和区・メンタル相談)
ナチュラルクリニック代々木 (東京都渋谷区・メンタル相談)
メンタルサポート Network (静岡県富士市・メンタル相談)
医療法人 愛香会 奥山医院 (大阪府門真市・メンタル相談)
広島国際大学心理臨床センター (広島県広島市中区・メンタル相談)
フリースペース コスモ(東京都三鷹市・自立・就業支援)
さくらの会(熊本県熊本市南区・親の会)

周辺ニュース

ページ名 ADHD  (発達障害のニュース、)
ADHDの高校生が語る日常 集中するのが苦手「甘えではない、個性ととらえて」
私は発達障害の一種である「ADHD」の当事者です。私がどのように生活しているのかや、ADHDについて思っていることなどを伝えます。(ばけ谷=3年)
珍しい障害ではない
使っているToDoアプリ。時間や期日を守るために利用する
皆さんはADHDを知っていますか?
ADHDとは、注意欠陥多動性障害という発達障害の一種です。
簡単に説明すると、落ち着きがなく一つのことに集中することが苦手な障害です。
忘れ物が多い、時間を守ることが苦手といった特徴もあります。
100人に数人はADHDであるという統計もあり、今はそれほど珍しいものではないと言われています。
期日を守ったり集中するのが苦手
普段飲んでいる薬。薬を飲まないと集中力が持たない
ADHD当事者にも、さまざまな特徴があります。私の場合、特に「時間や期日を守ることが苦手」「一つのことに集中することが苦手で、ソワソワしてしまう」という2つの特徴が大きいです。
多くの人は、やらなきゃいけないこととやりたいことがあったときに、やらなきゃいけないことを先にできると思います。
でも、私は優先順位をつけるのが苦手。
ついついやりたいことを先にやってしまったり、やらなきゃいけないことを先延ばしにしたりしてしまいます。
また、常にいろいろなものに興味が向いてしまい、集中することがとても苦手です。
例えば、授業中先生の話を聞いているときでも、窓の外に猫がいたり他のクラスの体育の授業が見えたりすると、ついついそっちの方が気になってしまいます。
私は中学校1年生のときに診断を受けてから、薬を服用しています。
薬を飲み忘れると集中力が持たず、授業中に眠ってしまったり、そわそわしてしまったりします。
個性としてプラスに思う
確かに日常生活で困ることも多いけれど、私はADHDをマイナスには思っていません。
むしろ、私を構成している個性の一つとしてプラスに思っています。
最近、たまにADHDの話題を見かけるようになりましたが、ADHDの話をすると、「甘えだ」「怠けている」「やる気がない」など否定的な意見を聞くことが多く、ふざけて「私もそうかもしれない」などという人もいます。
ですが、ADHDは怠けでも甘えでもないです。
やる気がないわけではなく、他の人より極端に物事の優先順位をつけることが苦手だったり、時間の感覚がずれていたりするだけです。
また、これらは努力でなんとかなるものではないのです。
伝えたのは先生と仲良しの友人だけ
私は、学校の先生方とごく一部の仲の良い友達にしか、ADHDであることを伝えていません。
理由としては、うまく説明するのが難しく誤解を招きやすいということ、伝えてもそれをよく思わない人もいるからです。
仲のいい友達は、宿題の締め切りなどをLINEしてくれたり、授業変更などを教えてくれたりして、助けてくれます。
先生方も気にかけてくださり、すごくありがたいです。
特別なことはしないで
皆さんの身近に、ADHDなどの発達障害を抱えている人がいるかもしれません。
そういう人たちと自分たちを区別して、必要のないことまでわざわざ手伝ったり、ばかにしたりなど特別なことはせずに、みんなと変わらず接してほしいです。
個性の一つとして受け入れてくれる世の中になってほしいです。
〔2021年2/28(日) 高校生新聞オンライン〕 

周辺ニュース

ページ名 ADHD  (発達障害のニュース、)
「期日が守れない」「同僚とうまく付き合えない」社会での生きづらさの原因はADHDかもしれません
こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。
芸能人を含めてご自身の「ADHD(注意欠如・多動症)」を公表する方が増えて、「発達障害」という言葉が周知されるようになってきました。
現在は発達障害をもつ子どもの発達を促し、自立して生活できるように援助する「療育」という取り組みが行われており、発達障害は幼少期から周りのサポートを受けられるものへとなってきています。
しかし、「療育」はもともと身体障害のある子どもの治療と教育を合わせたアプローチだったものを、対象をすべての障害のある子どもに変更させただけであり、現在の30代以上の方は大人になってから自身の発達障害について自覚するという方が多いのも実情です。
今回は「ADHD」を、子どもと大人で診断された方の違いについてお話させていただきます。
子どもの頃には見過ごされていた不注意が、大人では仕事への重大なミスになる
「ADHD(注意欠如・多動症)」は、ミスが多いなどの不注意、じっとしていることが苦手などの多動性、思っていることを口に出してしまうなどの衝動性といった症状がある、発達障害の一つです。
現在は小児の3~7%程度が保有していると言われており、脳機能の障害が原因だとされています。
ADHDは3つの症状があります。
・不注意優勢型
子どもの頃には忘れ物が多い、宿題を期日までにできないなどの症状があります。
大人では仕事の締め切りを守れない、スケジュールを組み立てられない、忘れ物や大切な書類などの管理ができないなどの症状が表れます。
・多動性・衝動性優勢型
子どもの頃は授業中にじっとできない、手足を常に動かしてしまうなどの多動性、自分の意思のままに思ったことをすぐ口に出す、やりたいことが通らなかった場合に大声をあげるなどの癇癪を起こすなどの衝動性があります。
大人の場合も、会議などでも集中できずにすぐ席を外してしまう、言葉の奥にある意味を考えずに表面にある言葉だけを受け取り、対人関係に揉め事を作ってしまうなどの行動が表れます。
・混合型
上記にあげた2つのものが同時に表れます。
大人のADHDは不注意優勢型が多い傾向があります。
これは子どもの頃は忘れ物や宿題の期日を守れない(守らない)生徒が一定数いる場合があり(これも問題ですが…)、親としても大事と捉えていない場合があるからです。
注意されていなかった不注意が大人になり、仕事の重大なミスなどにつながってしまいます。
また、注意を受けているのに治らないことで、できない自分自身に悩み、病院に罹る方がいらっしゃいます。
うつなどの二次障害を発症しないためにも、自身のADHDを知る必要がある
ミスが続くことで自分をどんどん追いつめてしまう。 子どもの頃にADHDの診断を受けている場合は、前述した療育や周囲の大人のサポートなどの環境により大きく改善される場合もあります。
大人になってから診断を受けた場合でも、今はさまざまな治療が確立されており、ADHDとともに社会生活を送ることは可能です。
しかし、診断を受ける前に、子どもの頃には大人の言うようにできない自分を受け入れられず、大人になると周囲に馴染めずに対人関係に不安を抱えているなど、ADHD以外にうつや不安症などの二次障害を抱えている場合も多くあります。
大人の方がADHDの診断を受けたとき、ホッとした表情を浮かべる方も多く、日常で抱えているストレスは計り知れません。
ADHDは自身が障害だと認めることがその生きづらさをなくす第一歩となります。
少しでもご自身で気になることがある人は下記のチェックリストを行ってみてください。
◆大人のADHD症状チェックリスト(ASRS-v1.1)
最近6か月間で、自身にみられる症状にチェックをつけてください。
・物事を行なうにあたって、難所は乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがある
・計画性を要する作業を行なう際に、作業を順序だてるのが困難だったことがある
・約束や、しなければならない用事を忘れたことがある
・じっくりと考える必要のある課題に取りかかるのを避けたり、遅らせたりすることがある
・つまらない、あるいは単調な作業をする際に、注意を集中し続けることが、困難なことがある
・直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことはある
・家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労したことがある
・外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことがある
・会議などの着席していなければいけない状況で、席を離れてしまうことがある
・時間に余裕があっても、一息ついたり、ゆったりとくつろぐことが困難なことがある
・社交的な場面でしゃべりすぎてしまうことがある
・順番待ちしなければいけない場合に、順番を待つことが困難なことがある

チェックリストの質問に6個以上当てはまる場合、ADHDの可能性があります。
(上記のリストはAdult Self-Report Scale-Version1.1 (ASRS-V1.1) Screenerは、
世界保健機構による18問のAdult ADHD Self-Report Scale-Version1.1 (Adult ASRS-V1.1) Symptom Checklistの一部です。
AT28491 PRINTED IN USA. 3000054636 0903500 ASRS-V1.1 Screener COPYRIGHT(c) 2003 World Health Organization (WHO). All rights reserved.)
今はさまざまな治療法が確立されている
大人のADHDの治療も、基本的には子どものADHD治療と大きく変わることはありません。
薬物治療や、カウンセリングや、ソーシャルスキルトレーニング(社会で人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練)などで、自分の苦手なことの対処方法を身につけていくことができます。
無理なく社会生活を送るためには、ご自身の治療と同時に、家族や職場の人たちからサポートを得ることも大切になります。
職場の同僚や上司にうまく伝えられない場合は、人事部や産業医などに相談してみてください。
周囲に求められる行動ができないのはあなたのせいでなく、ADHDのせいかもしれません。
ADHDは治療することでその生きづらさを解決することができます。
(教えてくれた人/水口明子さん)
メンタルケアオフィス「ハビットマインドKOKOLO」代表。
公認心理師(国家資格)、精神保健福祉士(国家資格)、全心連公認 プロフェッショナル心理カウンセラー、メンタルヘルスマネジメント検定1種などの資格を持つ。
〔2021年2/1(月) Suits-woman.jp 水口明子〕 

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