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駄菓子屋居場所 よりみち屋

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駄菓子屋居場所 よりみち屋

種類・内容
所在地 〒132-0011 東京都江戸川区瑞江2丁目4−3
代表・運営者
連絡先 電話:03-6638-7564

江戸川区立駄菓子屋 よりみち屋
江戸川区が主導して設立した『駄菓子屋居場所 よりみち屋』が新聞で紹介されました。
なにかと話題を掘り起こして紹介する『しんぶん赤旗』(日曜版2024年11月24日号)です。
ひきこもり経験者の居場所を駄菓子屋にするときいたのは3年ほど前のことです。
ちょっと変わっているなという印象を持ちましたが、不登校情報センターの居場所の「建て前」は書店(あゆみ書店)でしたので、少し納得する部分もありました。
居場所と名乗らないのがうまくいくかもしれないのです。
設置場所の条件をめぐり回り道があり、実際にできたのは2023年1月だそうです。
不登校情報センターと同じ区内にあり、「できたらしい」という話はかなり前に聞いていましたが、行ったことはありません。
日曜版には設立経過が書かれています。2021年の区の調査で、区内に約9000人のひきこもり状態の人がいる。
その人たちの要望に「家以外の居場所」と「就労支援」が多くあり、福祉部生活援護管理課の担当者が駄菓子屋を想定したといいます。
もう1つの要望「就労支援」は、日曜版ではふれていませんが、「みんなの就労センター」になります。
こちらは一般社団法人であり、その会員は江戸川区民以外も入れますし、私もその会員に勧める人と一緒に登録に行きました。
それでこの「江戸川区駄菓子屋居場所 よりみち屋」の内容は——おそらく日曜版記者はある1日の取材日を中心にした記事なので、いくぶん私の想像も混じりますが、少なくとも20年前に不登校情報センターで展開されたものよりもちゃんとしている感じはします。
区の委託を受けた医療機関の関連会社が運営し、社会福祉士、ケアマネジャー、ピアサポーターなど職員が対応します。
そのあたりは安心感があり、実際の様子はひきこもり当事者の状態を反映して、より自然な雰囲気を感じます。
そして思います。これはひきこもり経験者ばかりではなく、地域の人たちの世代を超えた交流の場の1つになる。
長い目で見れば、孤立しがちな人たちが、少なくとも初めのうちはこれという利害関係なく、知り合っていく場です。
「第2の家であり、家族みたいな場」という利用者の声はそれを示しています。
先日紹介した、NPO法人抱撲とはまた違う、地域共同体的に成長するように期待します。
核家族になって家族が世代継承機能を低下させているなかでそれを補い、新しい形で機能を伸ばしていけるのか。
そのように発展することを期待しています。
これが行政区の委託事案であることが、どのように影響するのかも注目点です。
〔松田武己 2024年12月2日〕

自分の居場所は…
小野寺慧(おのでらけい)さん
○自宅にひきこもる日々
小野寺慧さんは、幼い頃から食が細く、極度の偏食でした。
中学生になっても常に気力と体力がなく、運動会の組み体操の練習中に失敗したことがきっかけで不登校に。
「心配してくれる友人はいましたが、申し訳ない気持ちでいっぱいで、つらかった」と当時を振り返ります。
高校生になってからも、身長は伸びても体重が増えず、心療内科を受診したところ、摂食障害と診断されました。
「自分は病気ではないと思っていました。
その頃は、オンラインゲームが自分の居場所。ゲームの中であれば、生きていると実感できたんです」
こうして、自宅にひきこもる日々が続きました。
○自分の居場所を実感
ひきこもり生活から数カ月が過ぎた頃、区内の在宅診療所の訪問診療を受けることに。
そこで担当医師から「少しずつ外に出る習慣をつけよう」と、同診療所でのボランティアの誘いを受けました。
週1回、1時間から始めて、その後は時給制のアルバイトになり、現在は正社員として働いています。
「社会に出ても失敗していいんだ、と前向きになれました。
そして、自分と家族だけではない第三者とのつながりを持てたことで、自分にも居場所があると実感することができました」と小野寺さんは話します。
○利用者の「できた」が一番の喜び
小野寺さんは、ひきこもりの状態にある方の居場所として区が開設した「駄菓子屋居場所よりみち屋」でも働いていて、週2回、ひきこもり経験者として利用者の相談に乗っています。
「利用者の方から、アルバイトの面接などできなかったことができたという報告を聞くと、本当にうれしいです。
自分もいろんなことに挑戦したいと思えるようになりました」と話します。
「今後は、精神保健福祉士や公認心理師の資格を取得し、カウンセリング技術を身に付けることで、苦しい思いをしている人の助けになりたいです」。
◇駄菓子屋居場所 よりみち屋 
就労体験もできます!
利用時間:10時~17時(土曜日・日曜日・祝日を除く)
(注)第2・第4土曜日は営業。
アクセス:都営新宿線「瑞江駅」から徒歩1分
所在地:瑞江2丁目4番3号 プラウド瑞江102号
(注)就労体験は、ひきこもり状態の方を対象としています。
◇相談窓口・交流会
区では、ひきこもりの状態にある方とその家族に向けた相談窓口(オンラインを含む)や交流会なども開催しています。
詳しくは、区ホームページをご覧ください。
〔広報えどがわ 令和6年9月15日号〕

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