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葛飾区後期実施計画(素案)意見byO

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葛飾区後期実施計画(素案)意見 byO

私はNPO法人の代表として「こども食堂」、「いじめ防止教室」の運営に携わってきた経験をふまえ、葛飾区後期実施計画素案について、以下の意見を述べさせていただきます。

(1) 施策04 子どもの権利・利益を守り、子どもの健やかな育成が尊重されるようにします。
P97「かつしか子ども応援事業」
この計画では事業費が最初の2カ年にしか付いていません。
「家庭・学校以外の場」事業の立ち上げに際してのみ行政が補助金を出し、3年目以降の運営は民間に移行するということでしょうか。
子ども応援課の「子ども・若者計画(素案)」にも、子ども応援課新規事業を、区と区民との協働事業として位置付けてくださるようお願いするパブリックコメントを提出いたしました。
子ども応援課の素案作りの基となった「葛飾区子ども・若者に関する調査結果報告書」「3居場所に関するニーズ」で指摘されているとおり、保護者や子どものニーズとして最も多かった「自由に集うことができ、運動や工作などの活動ができる場所」等を提供している区内の団体は増えていますが、そのような団体は「資金と人的体制が十分ではなく」、「ネットワークづくりも課題」「保健・衛生上の問題などが起きないようにすることが必要」なのです。
これらの課題に取組み、地域に根ざしたきめ細かな子ども若者支援を実現するためには、営利業者への委託を前提とせず、区と区民の協働事業としての展望を持つ必要があります。
この事業の位置付け、施策展開、計画終了年におけるビジョンを明確にすることを要望いたします。

(2)今回、同時期に本実施計画、子ども・若者計画、いじめ防止対策推進条例、3つの素案に対するパブリックコメントが募集されています。
私はこの3案への意見を提出させていただきました。
3案を通して、子ども支援の施策が「全庁的な連携はもとより、関係機関・団体を含んだ地域全体が有機的に連携する体制を構築」(子ども若者計画素案)するものとして見えてこないことが残念です。
本実施計画P98に「平成35(2023)年を目標として児童相談所設置を図り・・・」とあります。
子ども総合センターの強化、ひとり親家庭支援、困難を有する子ども若者支援のネットワーク整備という施策の方向には大賛成です。
また、生活困窮者自立支援事業として「学習支援事業」が実施されていることも、まさに「縦割り行政に横ぐしを刺した」素晴らしい施策だと思います。
この方向を確実に進めていくために、子ども若者支援の施策は区行政の大きな枠組みの中にしっかりと位置付けられなければならないと思います。
P106 地域福祉の政策展開の中に「子ども若者支援」が位置付けられていません。
「02支援が必要な高齢者等を地域で支えあうしくみをつくります」の下に、「03支援が必要な子ども、若者、保護者等を地域で支え合うしくみをつくります」と、位置付けてほしいです。
そして、P110に記述されている高齢者を支える仕組みを参考に、子ども若者支援の仕組み作りにぜひ、取り組んでほしいと思います。

以上です。
2019年1月10日

住 所 葛飾区青戸
氏 名 O(実名は伏せます)

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