自閉的な私は母からしかられた経験がない
自閉的な私は母からしかられた経験がない
投稿日時: 2018年6月5日
友田明美さんの新聞インタビュー記事を見て親からのマルトリートメント(不適切なかかわり)を知りました。
私の場合をすごく考えてしまいました。
私は子ども時代に母親からしかられた経験がないと前に書きました。
数か月前に数人で話しているときです。Tさんが親からの暴力をなくす取り組みを訴えたい、と言います。
はて自分はそんなことがあったか、と考えたときです。
小学生のころお灸(“やいと”といいます)をすえられたことを突然に思い出したのです。
何をしてそうなったのかはわかりません。
そこで少し訂正です。
私の場合は子ども時代に母親からしかられた経験は1回しか思い出せません。これがより正しい言い方です。
しかられた経験を脳が記銘しない、脳から消し去ったのかと思うほどです。調べたいです。
よく爪を噛んでいました。よく夜尿をしました。
乳児の頃からそうだったかどうかはわかりません。ただ気が付けばそうなっていた。
母はそれ以外にもいろんなことを見ていたと思います。
はだしが好き(中学時代まで裸足に下駄で登校)、中学校校則の帽子もかぶりません(野球部では野球帽を被りました)。
野菜を食べず好き嫌いが多い。…そうであってもしかられた記憶はないです。
薄暗い部屋でよく地図帳を見ていました(目が悪くなるといわれた)。
自前のノートにいろいろな記録らしきものを書き留めていました。いま私がしているHP制作の先行形でしょう。
ただ授業中に書くノートは雑で、ノート点検する先生があきれていた記憶があります。
学業成績は良い方だったので(?)大問題にはならなかったのでしょうか。
家の手伝い(掃除、物運びなど。里芋の皮むきもあった、葦刈りも手伝った)はよくしていました。
基本は静かにひとり遊び生活。友達は向こうから来ました。
子どもだらけの時代で、親の目の届かない子どもの世界があり、そこに巻き込まれ適当に遊んでいました。
なぜか同年齢はいなくて、上か下の年齢です。選んだわけではなくそうなっていました。
いま振り返るにかなり自閉的な感じはします。
母は看護婦でして、アスペルガー症候群は知らなかったでしょうが、自閉症とか自家中毒症はいくらか知っていたと思います。
きょうだい5人(女1人、男4人)ですから子どもの特徴はよくわかっていたでしょう。
ほかの男兄弟はよくしかられていたはずです。なのに問題ありそうな私はほとんどしかられません。
何かそうすることがまずい結果になると予測できたかのようです。
例えばこんなこともありました。通学定期券をごまかして駅から通告された貧乏な高校時代。
母の言葉は「お前は悪いことなどはしない。それは信用している」でした。
しかられてはいないのです。ごまかしたのを肯定したのでなく、強く反省させる言葉でした。
母はどういう読みをしていたのでしょうか。とても太刀打ちできません。
この年になって母のすごさに感心しています。