群馬県立高崎高等特別支援学校
群馬県立高崎高等特別支援学校
種類・内容 | |
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所在地 | 〒 群馬県高崎市 |
運営者・代表 | |
連絡先 |
特集 夢に向かって新たな一歩を~特別支援学校での学び~
障害の有無に関わらず誰もが生き生きと暮らせる社会にするためには、お互いに多様性を尊重して、理解し支え合うことが大切です。
県内の特別支援学校では、障害による学習や生活などの困難を改善・克服し、将来の自立に向けて、企業や地域の人たちからの協力もいただきながら、一人一人の持つ可能性を最大限に生かした教育に取り組んでいます。
特別支援学校をはじめ、障害についてさらに理解を深め、みんなで支え合い、誰もが暮らしやすく活躍できる社会について考えてみませんか。
「2022.12月3日~9日は障害者週間です」
■一人一人に応じた多様な学び場
特別支援学校:学校により幼稚部・小学部・中学部・高等部が設置されます。
職業学科などを置く高等部だけの高等特別支援学校もあります。
生活自立を高め、社会適応能力を養い、一人一人の持つ力を発揮できるような教育に取り組んでいます。
◆就学前
・保育園
・幼稚園
・認定こども園など
※通級による指導…大部分の授業を通常の学級で受けながら一部、障害に応じた特別な指導を受ける指導形態
↓市町村教育委員会に就学相談
◆在学中
▽県内の特別支援学校:27校
(県立23校、市立2校、国立1校、私立1校)
▽小・中学校
・特別支援学級
・通級による指導
・通常の学級
▽高等学校
・通級による指導
↓進路指導・就労支援
◆卒業後
▽進学
▽就労
・一般就労
・福祉的就労(福祉サービスを受けながら働く)
▽福祉施設など
■一人一人の個性を磨き自立を支援
県では障害のある子どもなどへの教育にとどまらず、全ての幼児・児童・生徒の教育の充実につなげるため、次期特別支援教育推進計画の策定を進めています。
◆特別支援学校の高等部
生徒の強みを見つけ、伸ばしたい
県立高崎高等特別支援学校 校長 渡邉敬子さん
本校は高等部単独の特別支援学校で、104人の知的障害のある生徒が在学しています。
入学時から生徒の卒業後の将来を見据えて、生徒一人一人に合った必要な支援をしていくことをとても大切にしています。
本校の一般企業への就労率は約50~60%です。これは、卒業生が今も就職先の企業などでとても頑張っているおかげです。
信頼し、実習を受け入れてくださる職場がたくさんあることで、生徒が複数の仕事を体験できています。
この経験を踏まえ、生徒は自分で考え、自分に合う仕事を見つけていきます。
1年生は校内で実習、2・3年生からは現場で就業体験を行います。
就業体験先の経験を通して大きく成長することができます。
本校での3年間で体力やコミュニケーション力、働く意欲など、生徒に合った具体的な支援を考えて、自立するための力をしっかりと身に付けられると良いと思っています。
教職員は、生徒の良さと強みを見つけて、伸ばしていくことを心がけています。
生徒の頑張りや成長は本校の自慢ですし、何より、すごい力を持っているということを皆さんに知っていただきたいですね。
自分の夢をつかむために
県立高崎高等特別支援学校 工芸意匠科 3年 龍見勇斗さん
学校で特に楽しいことは、木工の時間に物を作ることや、クラブ活動のバスケットボールで体を動かすことです。
物作りが大好きで、全校生徒で行うミュージカル「ライオンキング」の舞台も造っています。
また日頃培った技能を競い合う「障害者技能競技大会(アビリンピック)」の木工種目で、昨年に続き今年も全国大会へ出場することができました。
昨年の全国3位の記録を越えられるよう、毎日一生懸命練習し、今年は2位となりました。
大会で成果が出たことはとてもうれしく、先生方にも大変感謝しています。
卒業したら家具職人として仕事ができるように、現場実習でたくさんのことを学んで役立てたいと思っています。
就職したら自分で通勤したいと考えて、自動車の免許を取るために勉強しています。
いずれは1人暮らしもしたいため、自分のことは自分でできるように、掃除や洗濯、料理をしています。
就職先でいろいろな経験を積んで、いつかは建築家になり、家を造ることが夢です。
〔ぐんま広報 2022年12月〕