私のお父さん
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私のお父さん
(ある事件きっかけに父が嫌いに)
私の父は外へお酒を飲みに行かない。たばこは吸わない。ギャンブルもしない。
友達からは「雅子ちゃんのお父さんは良いなあ」と、うらやましがられました。
そんな父は誰にも負けないワンマン主義だったのです。
自分が法律。そんな父が大嫌いでした。
それは20年以上たつ今でも、腹が立って許せないある事件からです。
小学生のある時、私は洋服ダンスが欲しくなり父にねだりました。
あっさり「OK!ボーナスをもらって一番近い日曜日に家具屋さんへ見に行こう。」
うれしかったなあ。
大きな紙に日にちを書き、台所に貼り付けて毎日が楽しみでした。
しかし、父はそれを裏切ったのです。
訪問販売の深夜温水器を買ってしまい、お金がなくなったから無理だと。
家には、まだ壊れていない深夜温水器。簡単に約束を破る父を許せませんでした。
それからは何ごとでも父に反発。
父が亡くなって3年。そろそろ許してあげてもよいかな?
〔『公明新聞』2006年6月10日 31歳 家事手伝い〕