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情報センターは初めて自分に肯定感が持てる居場所です

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情報センターは初めて自分に肯定感を持てる居場所です

『不登校情報センターに通う当事者からの手紙』 
ハゼ助〔『ポラリス通信』2014年11月号〕

ぼくは中学一年の夏休み明けから不登校です。
自ら何も考えず独りよがりに逃げて行かなかった。
義務教育は誰もが我慢して行かなければならなかったのか。
親や人の言うことを一切聞かずいました。
小心者でプライドだけ高くて、何かにつけ優しい親に甘えて怠けてズルズルと歳をとっていきました。
自業自得っす。
このままではまずいかもと、心の中で誰か救ってと、他力をあてにしていました。
情けないですが時は平等に経っていきます。
ぼくも歳をとれば親も歳をとっていきます。
今ある当たり前という日常が永遠には続かないと知り、自分の人生は自分でしかどうにかなりません。
おじさんの年に近づいてようやく気づきました。
でも、子どものまま大人になり、どうしたらいいのかわかりません。
ひきこもり、ニート関連の情報収集したり、意を決して支援機関のイベントに行ったりし始めました。
しかし、外出も休日限定で、かなり出ても働くという(面接・履歴書書き)ことは手をつけられません。
ひきこもり脱後も月日だけがいたずらに経っていきました。
そんな時に不登校情報センターのポラリス通信に「大人のひきこもりを考える会」という題名に目がとまり、そこに行きました。
初対面のぼくの経緯を話す流れになり、そのとき親身になって具体的なアドバイスをくれました。
また来なさいと導かれて、このセンターに通うことになりました。
人との交流もなく働いたこともなかったこっちが変に気を使わないよう、安心するようにさりげなく気をつかってくれるセンターの人たち。
しだいに安心感を得て通うようになりました。
事務作業というのをしていますが幾度もミスします。
そんなときの落ち込みも、同じ作業グループの人たちにいろいろと教えてもらいます。
松田さんの寛容な心と「失敗しながら覚えていく」という言葉で作業も続けています。
なんとか経営している厳しいなか、事務作業費という名目でお金もいただきます。
本当の仕事ではないが、仮想仕事になっているような気がします。
通所者の人ともあいさつ程度ですが交わしています。
コミュニケ―ションの大事さを知って居場所という意義が今になって重要だと改めて思うしだいです。
ひきこもりから社会へ、その間にはとてつもない距離があります。
人によるかもしれないが居場所はずっとひきこもっていたぼくからすれば、初めて肯定感を持って、外出できる場です。
目的があって外へ、少し浮きますが、うしろめたさはありません。
ですがだめな性根、無責任、わがまま、甘え弱さの幼稚さはそう変わりません。
センターに通い、ここの人達はひきこもりだった人の気持ちを理解してくれます。
変にかまえず、自分のペースでという空気感で安心感を得て少しですが自己肯定できてきました。
おばちゃんに次のステップは?
早くしないと歳とっちゃうよと発破をかけられています。
踏み出すのは自分しだいです。
世の中の厳しさ知らず、もう30オーバーです。
このままかもしれません。
また、ひきこもってしまうかもしれません。
前進しても、後退してもここを足場にして進められたらと思います。
そして繰り返して、歳をとっちゃうことになってしまうか?

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