島根県立飯南高等学校
島根県立飯南高等学校
種類 | 地域みらい留学、しまね留学実施校、全日制高校普通科 URL http://iinan.ed.jp/ |
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所在地・連絡先 | 〒690-3401 島根県飯石郡飯南町野萱800 TEL 0854-76-2333 |
内容 | 県外生徒募集の定員:高校進学16名 2022年度:全校生徒数191名、うち県外生20名 |
飯南高校とともに
県外から入学し、親元を離れ寮生活を送る飯南高校生その県外生がホストファミリー(まち親)や町民の皆さんと農作業に汗を流しました
◆農作業で交流を
上来島横路地区の畑に集まった「小田真木みんなでやろう会」のメンバーと県外出身の高校生。夏の収穫に向けて、トウモロコシの種まきを行います。
先ずは全員自己紹介。高校生は名前と出身地を話します。
自己紹介後、段取りを聞いて作業開始。畝に張ってあるマルチシートに、種を植える目安となる小さな穴を等間隔に開けた後、その穴をガスバーナーで大きくします。
「僕もやってみたい」と高校生。教えてもらいながら、リズムよく穴を大きくしていきます。
「上手にやるのぅ」と声を掛けられ、照れながら作業を進めていきます。
小田真木みんなでやろう会の皆さんは、作業をしながら高校生に話しかけます。
「なんで飯南高校に来たの?」「部活は何をしとるん?」
「都会ではできないことをしたくて」「スキー部に入っています。今日は部活がないので、来てみました」と高校生が次々に答えます。
大人も高校生も「腰が痛い」と笑いながら、約1時間半の種まきを終えました。
◆高校生に思い出を
種まき後、畑の近くで湧いている水を飲み、談笑する高校生。その姿を少し離れて見守る松田稔さん(小田)。高校生のホストファミリー(まち親)をしています。
松田さんは、飯南高校に入学した県外生のホストファミリーとして、平成29年度から現在まで7人の生徒を受け入れ。現在も2人を受け入れています。
もともとホストファミリーになる以前から、高校の寮が閉寮する休日に生徒を受け入れていた松田さん。
ホストファミリーの話を打診された際も、高校生のためならと引き受けることにしたのだそう。
「高校生に飯南町での思い出を作ってほしい」という想いからでした。
「今日は、中條屋くんが友達を連れてきてくれたから、人数も多くて作業が早く終わったよ」と話す松田さん。
今回の種まきに、受け入れている高校生の1人の中條屋健(ちゅうじょうやたける)さん(3年生・愛知県出身)を誘いました。
これまでも何度か、中條屋さんを地域の行事に誘い、地域での交流を行ってきました。
◆高校卒業後もこのまちに
地域での交流を楽しんでいる中條屋さん。
「高校生になったら愛知県での高校生活では、できないことに挑戦したかった」と話します。
この想いは松田さんに伝わり、はやしこや田植え、稲刈りなど、松田さんに誘われて、多くの体験をしてきました。
一歩踏み出し、地域に飛び出したことで、新たな気持ちが芽生えた中條屋さん。
「松田さんや地域の人と交流するなかで、まちや高校が好きになりました。卒業してからも農業の手伝いや遊びに来たい」と話します。
中條屋さんの背中を押してきた松田さんの想いも同じです。
「将来、飯南町に帰ってきてくれなくても、顔を出してくれたらうれしい。飯南町を第二のふるさとだと思ってもらえれば」と話します。
これからも高校生の挑戦を支えていきたいそうです。
飯南高校生と地域をつなげ、高校生の挑戦を支えるホストファミリーがいることで、高校生が多様な価値観に触れ、成長する機会が生まれています。
◆ホストファミリー募集中!
飯南高校には、今年度も県外からの入学生がいます。
その高校生たちは授業や部活動の毎日を送り、生活も学校と月根尾寮が中心となっています。
高校3年間をこの2つの場所だけで過ごすだけでなく、地域に飛び出すことが、成長につながります。
ホストファミリーとして、高校生と地域の交流の懸け橋となり、高校生の挑戦を支えてくださるホストファミリーを募集しています。
1年生は9月を目処に、ホストファミリーとの交流を開始する予定です。
◇ホストファミリーの概要
飯南高校魅力化を推進する「飯南キラリ!ドリームアップ推進協議会」が平成28年度に開始。
県外から飯南高校に入学した生徒のサポートや地域交流を推進するための制度
・ホストファミリー1世帯に原則2人の生徒
・生徒の身元引受け(病気の時の引き取りなど)ではなく、地域交流を図るための取組
・受入はボランティアとなります
・活動保険は町で加入
◇ホストファミリーにお願いしていること
次の例のように、可能な範囲での交流をお願いしています。
・地域活動での交流
公民館活動(町民運動会、文化祭など)、地域行事(はやしこ、収穫祭、夏祭りなど)などに招き、地域の皆さんとの交流を促進
・学校行事の見学や行事での応援
公開授業週間(授業見学)、文化祭・体育祭など学校行事を見学するなどして、県外生の応援
・家庭に招いての交流
田植え、稲刈りといった農作業の手伝いなど、アットホームな雰囲気の中で飯南町の生活を体感する機会を創出
問合せ・申込み:飯南キラリ!ドリームアップ推進協議会事務局
役場まちづくり推進課担当…吾郷・三島【電話】76-2864
〔広報いーなん 2023年6月号〕
普段は飯南高校の寮で生活している中條屋健さん。
この日は地域に飛び出し、町民の皆さんに教わりながら農作業を手伝いました。
中條屋さんを誘ったホストファミリーの松田稔さん。
飯南町での家族として頼れる存在として、作業を後ろから見守っていました。
〔広報いーなん 2023年6月号〕