初めて出版した本『ピノキオの手』
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初めて出版した本『ピノキオの手』
アマゾンを通して中古書店から初めて出版した本『ピノキオの手』を送っていただきました。
その謝礼の手紙です。2021年12月12日
書肆吉成江別書庫 吉成秀夫 様
『ピノキオの手』届きました。ありがとうございます。
この本は私が出版社に入って初めて出版の提案をしたものです。
企画というにはおこがましく、著者の長谷さん夫婦は大学時代の友人であり、彼女のことを書いてもらおうと考えたに過ぎないのです。
ところがこれがビギナーズラックというべき大ヒットになりました。
詳しくは知らされていませんが10万部は売れたはずです。
お送りいただいたのは初版から5か月後にできた第11刷です。
よく売れた一端を知ることができます。
本の販売には大阪市立大学の夜間部学生OB・OG(私もその1人)仲間が、組織的とでもいうべきほど多数加わってくれました。
もう40年を超える昔のことになりました。
手元に届いて、読み直してみるに当時のこと、私たちがたどった道の確かさを懐かしくもさせ、確信させてもくれます。
今年の4月に私は『ひきこもり国語辞典』という本を、時事通信社から出版しました。
Amazonで見るにその売れ行きはまずまずというものですが(3万番台~30万番台に揺れ動いています)、同じアマゾンで『ピノキオの手』が、30万番台にいるのを見て本当に驚きました。
すでに発行元の出版社はなく、市中の書店では販売されていません。
だから中古品が古本屋さんで出回っているだけのはずですが、それにしてもAmazonのこの順位はどういうわけなんでしょうか?
年末に感じた不思議です。