ワーカーズコープ旭川事業所
ワーカーズコープ旭川事業所
所在地 | 北海道旭川市 |
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社会的自立を目指す青少年が生活 旭川に「援助ホーム」開設へ 道北で初、年内にも 市民団体 来月、準備会を設立
社会的自立を目指す青少年が暮らす道北で初めての「自立援助ホーム」が、旭川市内に年内にも開設される見通しとなった。
市民団体「旭川おとな食堂」(代表・清水冬樹旭川大学短期大学部准教授)が呼び掛け、8月下旬に設立準備会を発足させる。
小中学生が集まる子ども食堂の運営を支援する活動に取り組んできた同団体は「中学卒業後も支援を必要としている人がいる」と話している。
ホームは、虐待などを理由に家庭での生活が難しくなった15~20歳の青少年が、食費や光熱費を収めて生活する。
施設は入居者に日常生活の援助や生活指導、無職者には就労支援も行う。
道内のホームは札幌圏に集中しており、上川、宗谷、留萌の3管内には無い。
清水准教授は有志と協力して2015年から子ども食堂の運営に関わり、16年5月には大学教員や児童館職員らと「おとな食堂」を設立。
子どもの居場所づくりを目的に、子ども食堂への食料提供やボランティアの派遣、学習支援に取り組んできた。
ただ、交流を深めた子どもが中学卒業後に苦労していることを知り、清水准教授は「比較的年齢の高い子の受け皿が地域に必要」と痛感した。
ホームは、地域福祉活動に取り組むNPO法人ワーカーズコープ(東京)が運営する計画。
定員は男女各6人の予定で、適当な住宅を現在探している。
スタッフ養成については、旭川市内の児童養護施設「旭川育児院」から研修を受けられる見通しがついたという。
年間の運営経費は1千万円前後に上る見通し。
国の補助だけでは不足することが見込まれ、寄付を募ることも検討している。
設立準備会は、ワーカーズコープの職員やおとな食堂のメンバーが中心となって発足させる予定。
問い合わせはワーカーズコープ旭川事業所(電)0166・73・6692へ。
◇自立援助ホーム◇
児童福祉法に基づいて社会福祉法人やNPO法人が運営する。
本人か、ホームが代行役となって児童相談所に入居を申請する。
入居者は就学を条件に22歳となった年度末まで生活できる場合もある。
道子ども未来推進局によると、2017年5月現在、道内12施設に計56人が暮らす。
〔◆平成29(2017)年7月5日 北海道新聞 朝刊地方〕