マンション清掃は良いぞ!
マンション清掃は良いぞ!
先月は原稿を書き上げられずお休みを頂くこととなり申し訳ありませんでした。
少しずつ書き溜めてはいたのですが、仕事が忙しくそれをまとめる時間を取ることができませんでした。
で、申し訳ないついでに、本コーナーは今回を最後にさせていただきます。
これは松田さんにもまったく相談していないのですが、すでに私の中では決定事項です。
というのも今の仕事を始めてから今までが嘘のように生活が充実しているんですよね。
単純に忙しくて書く時間が取れないというのはもちろんありますが、書くモチベーションはもっとないのが現状です。
今まではなんとなく求められるなら誰かのためになることをしたいとふわっとした感覚で思っていましたが、結局それで他人の力になれることはあっても自分のためになっていたのかなと考えると甚だ疑わしいのです。
まあその活動の中で培った人脈で今の仕事を紹介してもらえましたし、友人にも恵まれたので全くの無駄だったとは言いません。
ですが、無駄の多い生き方をしていたなとは思います。
今までは自分のために生きていなかったから、自分の糧となるものを十分に得られない状態でした。
でも今は違います。もう誰かのために生きるのは御免だし、私は私のために生きる。その境地に、ようやく辿り着くことができたのです。
結局私は自分のためにしか生きられない、福祉には向かない人間だったようです。もう今は福祉の分野で食っていきたいとは思いません。
ぶっちゃけ放デイなんか資格の手当て込みでも今よりずっと給料安かったですからね。もうあの頃には戻れません。
戻りたいと思いません。そんなことより今の仕事に力を注ぎたい。
だから貴重な休日の時間を割いてまで、特に対価もなく文章を書くことに意義を見いだせなくなりました。
こう書くと対価がないのが不満なのかとか思われそうですが、そういうことではありません。
前回までは特にそのことに不満もなく、むしろ自分の考えを整理して人に伝える練習の場を提供してもらっているくらいの気持ちでいました。
でも今はその時とは私の考え方であるとか置かれた状況がガラリと変わったというだけなのです。
むしろ今は休日はゆっくりのんびりゲームをしていたいですし、それ以外は平日に食べる分の料理の作り置きや掃除、買い出し等に時間を使いたいのです。
それにもう少し落ち着いてきたら資格の勉強もしていきたいですね。
そうなるとますますああでもないこうでもないと文章を打っては消しの繰り返しに割いていられる時間はなくなりました。だからこれが私からの最後のメッセージです。
◎「マンション清掃は良いぞ!」
今日はこれだけ覚えて帰ってください。
私の今の仕事、ビルメンと言ってもまだ知識も経験も不足しているのでたまに設備点検や検針等をやるくらいで、基本的にはパート清掃員がお休みになった物件の穴埋めに奔走する毎日です。
あとは会社での事務作業も多くなってきています。
このパート清掃員の仕事ですが、担当する物件にもよりますが基本的にかなり簡単で美味しい仕事です。
働いてみたいという気持ちはあるけれども、働き続けられる自信がない……という方に是非この仕事の美味しい理由を知っていただきたいのです。
1. 一人仕事であり、基本的には黙々と掃除をするだけです。人と話す必要なし。
いちおう入居者と会ったら魔法の呪文「オハヨウゴザイマス」を唱えられるとなお良し。
2. 時間に追われることがほぼありません。
朝のゴミ出しが契約に含まれている場合には回収の時間までにゴミ出しを済まさなければいけませんが、それさえ済んでしまえばあとは誰も見ていないので誰にも急かされることなくゆっくりお掃除ができます。
休憩も自分の裁量で取ることができます。
3. 年齢・職歴・学歴、一切不問。50代?若くて良いですね! そんな世界です。体力不足も気にしなくて良し!
戦時中生まれの腰の曲がったおじいちゃん・おばあちゃんがやっているくらいです。
ご高齢の方だと怪我や病気で急に入院することになって仕事に穴が空いてしまう…なんてことも多いので、4、50代は本当に歓迎されます。
4. これも物件によりますが、労働時間が短いので1日中働くのはちょっと…という方でも安心。だいたいは一回2、3時間といったところです。
逆に言うと多く稼ぎたい人には向きませんが、複数物件を掛け持ちするという手もあります。もちろん掛け持ちも嫌がられるようなことはなく、歓迎されます。
それからここだけの話、物件によっては仕事量に対して妙に労働時間の設定が長い現場もあります。
例えば労働時間4時間設定の現場でも、せいぜい2.5時間程度で作業が終わってしまうようなケースがあるのです。
先輩から聞いた話によると、ワンルームマンションに関する条例で清掃員(管理人)を配置しておかなければいけない時間が決まっているそうな。
決められた時間内はきちんとその場にいなければならないのですが、作業さえ終わってしまえばどれだけのんびりしていても問題なし。
「やることなくなったらダラダラしてて良いよ」と、まさかの公認です。スマホで漫画読んだり昼寝したり、早弁したりと自由に過ごせます。
まあもちろん良いことばかりではありません。繰り返しになりますが、ゴミ出し(特に可燃ごみ)には必ず間に合わせなければなりません。
ゴミを出しそびれるとゴミ置き場が満杯になり、それを狙ったネズミによるエレクトリカルパレードが始まってしまいます。
嫌な虫を見ることもありますし、汚いもの、臭いものを処理することもしばしばです。
ですが作業中はゴム手袋を付けるので意外と手が極端に汚れることはなかったりします。
そういった汚い、臭いといった嫌なイメージが先行しているからか、意外と仕事として美味しいことが世間に知られていないように思います。
少なくともコンビニバイトやアマゾンの配送員よりは100倍楽です。
性質上募集定員は毎回一名なのですぐ決まってしまうことも多いのですが、タウンワークとかindeedに求人情報を探せば見つかるので興味のある方はまめに覗いてみてほしいです。
そんなわけで、これまで私の稚拙な文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
〔発行人・松田より〕
会報の中で、いちばん好評であった清水くんがいなくなるのは残念です。
彼の時間の使い方を尊重するのがよいと判断し、これからを応援したいと思います。
彼に代わるひきこもり経験者の登場を待ちます。日常に経験すること、考えたことの中からをテーマを1つに絞って投稿してください。