ホームメーカーまたはホームクリエーター
ホームメーカーまたはホームクリエーター
2024年5月14日「朝日」の声欄にあった投稿です。
『夢ある仕事 ホームクリエーター 主婦 近藤寿子(長野県 58)
「homemaker」という言葉を見つけた。
ある作家についての英文の解説で、父はengineer、母はhomemakerだったと記されていて、目を奪われた。
これだ! とひざをうつような感覚。
「主婦」を30年やってきた。
英語であいさつする時は「housekeeper」を使ってきたが、しっくりしなかった。
家事をテキパキこなせない私は、こう名乗るには気が引けた。
だが、家族6人がそれぞれの試練を引き受け、生き生きしていけるための、家事とは別次元の目に見えない働きを担っているという実感がいつもあった。
homemakerという言葉に溜飲(りゅういん)が下がった。
「家という建物」をメンテナンスするというより、「家庭という場」を作り出す仕事なのだ。
主婦はそこで創造性を発揮する。「make」の先に「create」があるだろう。
「homecreator」。夢のある面白い仕事だと思う。』
家事労働を評価し、将来はGDP(国内総生産)に加えて新しい国民の活動指標ができればいいと思う私には、ホームメーカー(またはホームクリエーター)の名称が先に表われてきた感じがしました。
そうなれば、たとえば総務省の「就業構造基本調査で用いた産業分類」にもホームメーカー(ホームクリエーター)の項目が入るかもしれません。
その業務内容はどうか。投稿では詳しくは書かれていませんが、私のブログにコメントをしてくれた人〔まるさん〕が家事の様子を控えめに書いてくれました。
『私の場合の家事労働(2024年2月6日〔まる〕)
部屋の片付け
片付けが苦手で気がつくといつの間にか部屋が乱雑になり物があふれてしまいます。
掃除機をかけるのもあまり好きではなく四角い部屋を丸くかけてしまいます。
幸い夫が綺麗好きなので夫が掃除機をかける時は隅々までかけてくれるのに甘えてしまっています…。
買い物
コロナ禍はネットスーパーを利用していましたが、子供の食育のためもあり、今は週一でドラッグストアとスーパーが一緒になっている店舗でまとめ買いをしています。
毎週決まったものを買うので(納豆、ヨーグルトなど)子供がカートを押してそれらを入れてくれます。
それが子供にとって良いお手伝いになっていると思います。
洗濯
洗濯物をたたむのは好きですが、それ以外は苦手です。
紫外線が苦手なので干したり取り込んだりも大変に感じます。
子供の上履きを洗う(手洗い)のも手間です。
料理
メニューを考えるのは好きなのですが、料理自体は得意ではないです。
とはいえ毎日の食事作りの時間は良い気分転換になっています』。
各家庭で各人の様子は相当に異なるでしょうが、いずれこれらがホームメーカー、またはホームクリエーターとされる日が来ればいいと思うのです。
どちらであっても男女の区別なく使われます。