コトコトcoto²
| 種類・内容 |
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〒長野県須坂市 |
| 運営者・代表 |
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高校生が考える居場所づくり
市内の空き家を改修し、高校生の居場所として、高校生自身が運営・管理していく。
また、この施設を学習の場、地域と交流できる場所にして、勉強だけでなく、高校生に将来を生き抜いていける力や考える力を養ってもらいたい。
この構想は須坂市地域おこし協力隊の井上陽介隊員がやりたいことの一つで、2021年12月から市内の高校生有志と活動を始めています。
2023年4月に学習スペースとカフェを備えた施設のオープンを目指しています。
■プロジェクトの目的
高校生が自らの将来や、自分たちの地域の将来を考え、今できることを主体的に挑戦し実践しています。
その過程で大人と関わり、地域と関わることで多世代交流を実現し、学校では学ぶことができない社会の常識や仕組みを体験的に学びます。
■今年のメインプロジェクト
(1)学習施設coto²の改修
大人と改修作業を行い、高校生が運営・維持管理していく施設を目指します。
施設の利用を通して、他学年や他校生との関わり、交流も促進します。
(2)高校生カフェAileの改修
高校生がスタッフとして接客し、さまざまな社会のルールを学び、大人とも交流できる施設を目指します。
地域と高校生が関わることで地域活性化にもつなげていきます。
(3)高校生と地域の方との多世代交流
月に1回、井上地域公民館で高校生が講師となり、スマートフォンの使い方をマンツーマンで教える「高校生スマホ講座」を毎月開催し、8月は小中学生向けに「夏休み勉強会」を開催します。
このプロジェクトは、LET’S TRYの頭文字を取り、高校生自身ががしたいことをプロジェクト名にしました。
・Learn学ぶ
・Experience経験する
・Take over引き継ぐ
・Suzaka須坂
・To doすべきこと
・Renovation改修、修復、刷新
・Yourselfあなた自身で
■施設紹介
施設名は「coto²」コトコトです。
じっくりコトコト煮込む、といったイメージから、高校生自身が自分たちの将来を、じっくり考え学べる場、また、須坂市の将来も、じっくり考えられる人が「coto²」から生まれるようにとの思いで高校生が付けました。
所在地：須坂市大字須坂1457-8
▽学習スペース
市内在住の高校生と市内の高校に在籍する高校生が無料で使え、自主学習できる施設です。
事前登録のICカードで入退出を管理します。
年中無休とし、使用時間は平日午後4時～9時30分、休日は午前8時～午後9時30分です。
施設は3つの空間に分け、「フリー学習スペース(仮)」は会話ができて、友達と一緒に教え合いながら学習ができる、グループ学習向け空間です。
「個別学習ブース(仮)」は隣との席を仕切り、私語は禁止です。
集中して学習できる空間です。
静かに黙々と学習をしたい人専用です。
「個別オープンスペース(仮)」も私語は禁止です。
古民家カフェのような開放的な雰囲気で学習したい人向けの空間です。
2階は各席にコンセントを完備します。施設全体にはエアコンを完備し、フリーWi-Fiがあります。
▽高校生カフェ
高校生が営業します。プロジェクトメンバーと市内の企業が共同開発した飲食メニューを販売します。
調理や接客は高校生が主体となって行います。
学業と並行して行うため、週末や月に数回程度の営業になります。
営業以外は学習スペース利用者の昼食などの休憩場になります。
◆自分の姿と重ね合わせる
前職は塾の講師をしていました。
須坂市の高校生から「勉強する場所や集まる場所がない」と聞き、そのことが気になっていました。
学生は県外に出てしまうと故郷に帰ってこないと言われていますが、中学や高校時代に須坂市の思い出をつくれば、地元に愛着が湧きます。
また若い人が町に出てこないと言われていますが、立ち寄る場所がないのであればつくればよいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。
私は自分で何かをしようと思ったとき、大人になるとできると思っていましたが、現実は違っていました。
今は高校生でも起業している人はいます。
やってみたいという気持ちを大切に行動を起こしてみる。
地域の大人と接することで、視野が広がり、学校では学ぶことができない多くの社会経験をしてもらいたいことも、このプロジェクトのねらいです。
井上陽介(いのうえようすけ)地域起こし協力隊員
〔広報須坂 令和4年8月号〕
