ひきこりから仕事についた“神ってる”リクルート活動
ひきこりから仕事についた“神ってる”リクルート活動
「就職面接に同席する」「仕事に就く前に現場の見学」「非公式の見回り活動」とひきこもりから仕事に就くための段取りを最近の事例を考えながら、要素として見てきました。
さらにもう1つの要素をここに加えなくてはなりません。
おそらくこれが引きこもりの当事者にいちばん欲しいものかもしれません。
それは働く前に自分の状態、ひきこもりをしてきた自分の状態を、わかっていてほしいことです。
いろいろわからないことが多いです。何がわからないのかがわからないので事前に聞くこともできません。
事前に分かってもらうといっても、完ぺきではありません。それはしようがないですが…。
仕事に就いた後、いきなりわからない場面にぶちあたります。何もできずに止まったり、うろうろするだけになるかもしれません。
そういうときに怒鳴らない、おとしめないでほしいのです。
そういうことがあると一気にひどく落ち込みます。立ち直れないかもしれません。
そういう予想があってこれまで動けなかった気がするのです。
ひきこもってきたそういう自分の状態をわかってほしいのです。
これらは履歴書には書きようがありません。
今回の“リクルート活動”をした人は自身が引きこもりの経験者です。
どこまでこのような面がカバーできたのかは本人も理解できないはずです。
それがあるから、面接場面への同席、仕事現場の事前見学、働き始めた後の非公式の見回り活動を自然に思いついたのです。
ひきこもりから仕事に就くための“支援”とはそういうものです。
仕組みを作ったからと上から眺めていても“支援”にはなりません。
30代、40代のひきこもり状態の人を総活躍させるのはそういう状態を用意しなくては空文句にすぎません。
今回の“リクルート活動”をしたエンジくんはまさに“神ってる”ほどのことをしています。
3月も「廃棄物業界にいるエンジと就労について考えてみる会」をします。参加して一緒に話しましょう。