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にこにこ清風食堂

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にこにこ清風食堂

所在地 東京都町田市   特別養護老人ホーム「清風園」
TEL
FAX

特養で子ども食堂 遊びや学習支援も(東京・町田市)
グループホームの利用者と同じ部屋で食事する子どもたち
高齢者施設を会場にした全国的にも珍しい子ども食堂が東京都町田市の特別養護老人ホーム「清風園」(社会福祉法人賛育会)で開かれている。
食事の提供にとどまらず、遊びや学習支援にも取り組むなど、地域の子どもたちの居場所になっている。
また、子どもとの交流は施設の利用者や施設職員にも刺激を与えている。
「いただきます」。午後6時、おなかをすかせた子どもたちの元気な声が施設に響き渡る。
この日、参加したのは幼児から小学生までの37人。
施設内のグループホームの利用者と同じ部屋などで、配膳された中華丼やデザートのスイカをおいしそうにほおばった。
同園は都内で2番目に古い特養で、54年にわたり地域に根差した高齢者ケアを行ってきた。
「地域で困っているのは高齢者ばかりでない。問題を抱えている家庭の子どもたちにも目を向けて」。
地域の民生委員からの一言がきっかけで、2016年6月から始めた。
「にこにこ清風食堂」と名付け、月2回(第1、3木曜)定期開催し、正月や夏休みも開く。
「誰でもウエルカム」をモットーに、中学生以下なら誰でも受け入れる。予約は不要。
食事代は100円。食材や運営資金は協賛企業・団体からの寄付で賄う。
調理や片付け、見守りなど食堂の運営は定年退職した男性や主婦ら地域のボランティアが中心だ。
施設職員はローテーションを組んで、運営の統括役として携わる。
また、近隣の玉川大教育学部の学生もボランティアに加わり、食事の前後に一緒に遊んだり、学習支援をしたりしている。
ボランティアは毎回、学生を含め13人ほどが集まる。
子どもは小学生を中心に平均約30人が参加し、7月19日現在で、延べ1446人が利用した。
貧困のため夕食を食べに来る、友達に誘われた、中庭で遊びたいなど目的はさまざまだ。
食事中にじっとしていられない子が手を合わせ、座って食べられるようになった。
学校で友達をつくれない子に友達ができた。
子ども食堂の枠を超え、貧困や孤食だけでは捉えられないさまざまな悩みを持つ子どもの居場所になっている。
また、同園の吉田美香施設長は子どもが利用者や職員にも良い影響を与えていることを指摘する。
子どもの声が聞こえてくるとうれしそうな表情を浮かべたり、施設の行事に参加する子どもに世話を焼こうとしたりと、利用者の心の活性化につながっている。
職員については、「高齢者向けの福祉だけでなく、子どもも意識するようになった」と言う。
今後について、吉田施設長は「施設を頼りにする子どものために支援を辞めないことが何より重要。できる範囲で続けていきたい」と話す。
子どもたちには、高齢者や福祉職員との触れ合いを通じて「将来、介護福祉の担い手になってくれたら」と期待を寄せている。
〔2018年10月10日 福祉新聞編集部〕

特養で子ども食堂 遊びや学習支援も(東京・町田市)
グループホームの利用者と同じ部屋で食事する子どもたち
高齢者施設を会場にした全国的にも珍しい子ども食堂が東京都町田市の特別養護老人ホーム「清風園」(社会福祉法人賛育会)で開かれている。
食事の提供にとどまらず、遊びや学習支援にも取り組むなど、地域の子どもたちの居場所になっている。
また、子どもとの交流は施設の利用者や施設職員にも刺激を与えている。
「いただきます」。午後6時、おなかをすかせた子どもたちの元気な声が施設に響き渡る。
この日、参加したのは幼児から小学生までの37人。
施設内のグループホームの利用者と同じ部屋などで、配膳された中華丼やデザートのスイカをおいしそうにほおばった。
同園は都内で2番目に古い特養で、54年にわたり地域に根差した高齢者ケアを行ってきた。
「地域で困っているのは高齢者ばかりでない。問題を抱えている家庭の子どもたちにも目を向けて」。
地域の民生委員からの一言がきっかけで、2016年6月から始めた。
「にこにこ清風食堂」と名付け、月2回(第1、3木曜)定期開催し、正月や夏休みも開く。
「誰でもウエルカム」をモットーに、中学生以下なら誰でも受け入れる。予約は不要。
食事代は100円。食材や運営資金は協賛企業・団体からの寄付で賄う。
調理や片付け、見守りなど食堂の運営は定年退職した男性や主婦ら地域のボランティアが中心だ。
施設職員はローテーションを組んで、運営の統括役として携わる。
また、近隣の玉川大教育学部の学生もボランティアに加わり、食事の前後に一緒に遊んだり、学習支援をしたりしている。
ボランティアは毎回、学生を含め13人ほどが集まる。
子どもは小学生を中心に平均約30人が参加し、7月19日現在で、延べ1446人が利用した。
貧困のため夕食を食べに来る、友達に誘われた、中庭で遊びたいなど目的はさまざまだ。
食事中にじっとしていられない子が手を合わせ、座って食べられるようになった。
学校で友達をつくれない子に友達ができた。
子ども食堂の枠を超え、貧困や孤食だけでは捉えられないさまざまな悩みを持つ子どもの居場所になっている。
また、同園の吉田美香施設長は子どもが利用者や職員にも良い影響を与えていることを指摘する。
子どもの声が聞こえてくるとうれしそうな表情を浮かべたり、施設の行事に参加する子どもに世話を焼こうとしたりと、利用者の心の活性化につながっている。
職員については、「高齢者向けの福祉だけでなく、子どもも意識するようになった」と言う。
今後について、吉田施設長は「施設を頼りにする子どものために支援を辞めないことが何より重要。できる範囲で続けていきたい」と話す。
子どもたちには、高齢者や福祉職員との触れ合いを通じて「将来、介護福祉の担い手になってくれたら」と期待を寄せている。
地域で愛される子ども食堂 つくり方・続け方
飯沼 直樹 翔泳社
子どもの貧困と食格差 : お腹いっぱい食べさせたい
大月書店 (2018-04-15)
貧困脱出マニュアル
タカ大丸 飛鳥新社 (2018-10-03)
〔2018年10月10日 福祉新聞編集部〕

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