お答え:勉強の速度を落とし自発性の取戻しを理解するー赤沼侃史
勉強の速度を落とし自発性の取戻しを理解する
〔質問021〕勉学で子どもを追い込まないためには
中学2年生の子の母。中学高校6年制の進学校に通っています。
生真面目なところ・完璧を求めるところがあり(広汎性発達障害といわれている)、受験をめざす態勢に必死でついていっています。
宿題など課題も多いのですが子どもは毎日、勉強に追われています。
子どもを追い込まないでいくにはどうすればいいのでしょうか。
〔お答え021〕勉強の速度を落とし自発性の取戻しを理解する
中学2年生の子どもはとても無理をしています。
その姿を母親は追い込まれていると表現しているようです。
生真面目なところ、完璧を求めるところは、子どもがよい子を演じている姿ですから、やがて限界がきます。
勉強を拒否するようになって、勉強ができなくなって、その後学校に行けなくなります。
その子どもなりの勉強をさせてあげると、きっとその子どもなりに勉強の速度を落として、成績も落ちるけれど、勉強を拒否するようなことはなくなります。
学校に行き続けて、大学受験期頃には再度勉強に打ち込むようになります。
ただし、その子どもなりの勉強をさせてあげることは親にとって大変に難しいです。
ついつい親の思いを子どもに押しつけてしまうからです。
子どもの自発的な勉強に向かう姿を認めてあげる必要があります。
たとえそれが親から見て勉強をしていないように見えても、いまは一息ついている時期だと理解して、エネルギーを取り戻している時期だと理解して、子どものやりたいようにさせる必要があります。
回答者と所属団体
赤沼侃史・子どもの心研究所(登校拒否研究室)
「勉学で子どもを追い込まないためには」に答えるページ
お答え:勉強の速度を落とし自発性の取戻しを理解するー赤沼侃史
お答え:発達障害など特性を生かせる場を選ぶ―木村茂司
お答え:睡眠と食事に注意し休んでもいいよと言おうー松田武己