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おわりに

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ひきこもり模索日記 おわりに

松田武己(不登校情報センター 2025年3月)
小林剛『ひきこもり模索日記』の手作り本ができました。「おわりに」として私は2ページの紹介文を書きましたので紹介します。
「文学フリマ・東京40」に出展します。不登校情報センターの居場所の初期の状態を彼の目から描いています。
A5版110ページ、定価400円+送料210円です。申し込みあれば送ります。

《『ひきこもり模索日記』は、人生模索の会を立ち上げた小林剛さんが不登校情報センターの会報『ひきコミ』(46号、2007年7月~51号、2007年12月)にかけて6回に分けて掲載したものです。
ところが最初は18号(2002年12月)に掲載を始めたのです。『ひきコミ』の市販が突然中止になりました。
その後『ひきコミ』手作り版を再発行したのを受けて全文を5年半後に再掲載したのです。執筆したのは2002年なのです。
『ひきコミ』に再掲載時に匿名「森田はるか」としたのは、私の考えによります。当時彼は30代前半であり私なりの勝手な配慮です。
そんなことには全く関係なく実名でよかった気もします。彼と直接に知る人は作者が小林剛さんであることはすぐに分かるでしょう。
ある時期から彼は不登校情報センター(というより松田武己を)を内側から観察できる状態になったはずです。
私が考えてきた不登校情報センターを、彼は一人の通所者として客観的に述べています。
言葉を飾らない彼の記述は、私の書くものとはまた違った視点から不登校情報センターの、とくにひきこもり当事者への関わりを見たものになっている点で貴重です。
「松田さんは青年期のひきこもりをわかっていなかった」という彼の言葉は、本当です。
私が同じことを話しても本気にされなかったし、謙遜していると受けとめられて「しょうがないな」という気持ちであっても、身近に見ていた彼が言うのであれば信実性は格段に高まるというものでしょう。
具体的な場面で、私がどうしたこうしたというところも何か所かあります。
全部がそのままとは言わないまでも、彼の記憶に残っているものですから、おおかたはその通りであったと見ていいのです。
内容面では、当時の不登校やひきこもりのおかれた状態、受けとめる学校・教師や家族など周囲の人の様子を表わしています。
こういうのが全てとはいえないにしても、珍しいことでもありませんでした。
注目点は「ヨコの関係」づくり、当事者間のつながりを意図している点です。居場所においては「タテの関係」=運営者と通所者の関係はすぐです。
よいと思えば継続しますが、ダメと思えば通所しないからです。主に「タテの関係」ができる通所者により居場所は続いています。
「ヨコの関係」は運営者が入りすぎると壊します。これは通所者内の動きに左右されます。
ここに彼の努力が見られます。居場所の良さは自主性と自治力が関係する「ヨコの関係」のレベルにより判断できると私は考えます。彼はここに力を発揮しました。
手作り本として発行するにあたり、それまで横書きであったものをたて書きに直しました。
表記で変わるのは数字表記に関わることです。それにも増して、この編集、というよりは印刷用の版下づくりには苦労しました。
十年を超える空白があり、以前に一度できていたことがうまくできません。
予定したものがイメージ通りではなく、原文の版下づくりにミスをくり返しようやく出来ました。》

体験記・森田はるか・引きこもり模索日記(1)
体験記・森田はるか・引きこもり模索日記(2)
体験記・森田はるか・引きこもり模索日記(3)
体験記・森田はるか・引きこもり模索日記(4)
体験記・森田はるか・引きこもり模索日記(5)
体験記・森田はるか・引きこもり模索日記(6)
体験記・森田はるか・引きこもり模索日記(7)
⇒松田武己おわりに ひきこもり模索日記(8)

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