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8050問題

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8050問題

感性豊かな人・まちづくりをめざして
■様々なネーミングの中で
「8050」(ハチマルゴーマル)問題という言葉をご存じでしょうか。
8050…?「8020」(歯の健康目標のこと)なら聞いたことがあるけどなあ。8050なあ…?
これは、超高齢社会の中で、高齢の親(80代)がひきこもりの長期化した我が子(50代)の生活を支えるという現実をとらえた言葉です。いわゆる造語です。
今年度の住民研修用DVD「カンパニュラの夢」もこの8050問題がテーマです。
ふりかえってみると、高齢化が進む社会はこれまで様々な造語を生んできました。
「独居(ドッキョ)老人」「呼び寄せ(ヨビヨセ)老人」をはじめ、最近では「老老(ローロー)介護」に「認認(ニンニン)介護」、そしてこの「8050」です。
初めて聞く者にとっては、いったい何のことか…となります。
まず、独居老人という言葉は、ご存じのように高度経済成長期によく使われました。
若者の都市部への流出に伴い、地方に残る一人暮らしのお年寄りが増えたからです。
次に、呼び寄せ老人は、都市部へ出て働く息子・娘夫婦のもとに地方から呼び寄せられていっしょに暮らす老人に名づけられました。
また、老老介護は年老いた妻が夫の(夫が妻の)介護を、あるいは高齢の子が年老いた親を介護する現実をとらえた言葉です。
認認介護は認知症を患った高齢者が同じく認知症を患っている高齢の家族を世話する様子をとらえた言葉です。
そして、8050は先に述べたとおりです。
これらの言葉は、主にテレビのドキュメンタリー番組等で使われました。
それぞれ、その時々の世相や高齢者問題を端的に言い表した言葉といえるでしょう。
しかし、これらの言葉は造語のための造語という感がぬぐえません。
私たちはこれらの言葉を安易に使う前に、少し考えてみる必要があります。
というのも、これらの言葉はどこか悲哀を帯びています。
当の高齢者やその家族にとっては、あまりありがたくない響きの言葉となっています。
問題が共有されないままこれらの言葉だけが先行してしまうと、高齢者理解を促すどころか逆に偏見を生み、高齢者やその家族がさらに孤立してしまうことにつながりかねません。
地方に行くと深い山の中に一軒家があります。
衛星写真でとらえたその一軒家をズームアップする。
そして、その一軒家めざしてスタッフが山深い細い道を車で訪ねていくテレビ番組があります。
山奥の一軒家にはどんな人が住んでいるのだろうとついつい引き込まれて、最後まで見てしまいます。
多くの場合、一軒家の住人はいわゆる一人暮らしの高齢者であることが多いです。
しかし、その暮らしぶりはむしろ自然体で、何の気負いもなく、淡々と毎日を送るお年寄りがそこに登場します。
一人暮らしでも寂しさは感じさせません。
逆に、豊かに暮らすとはこういうことかと感じさせてくれます。
独居老人、呼び寄せ老人、老老介護、認認介護、8050。いずれも多くの人が通る道です。
ありがたくないネーミングが増える中でも、私たちは心惑わすことなく現実の生活をしっかり受けとめるとともに、自助、公助、そしてその間を埋める地域の力や隣近所の力、共助を大切にしていかなければなりません。
問合せ:生涯学習課 人権教育啓発係
【電話】26-0001
〔広報いちかわ 2022年2月号〕

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